イヤイヤ期

ゲームの感想文やプレイ日記、その他Twitterに書ききれないことなど。@ksk_open

金色のコルダ4 初プレイ感想

こんにちは。

9月も後半に入り、長く暑かった平成最後の夏の終わりを告げるかのように、秋風が金木犀の香りを運んでくる今日この頃です。

さて、平成最後の秋、そして冬に私が何をするのかというと……

 

乙女ゲームです。

 

そんなわけで、今回は夏に感想記事を書いた「金色のコルダ3」の続編「金色のコルダ4」の初プレイ感想を綴っていきたいと思います。 

前回「金色のコルダ3」の感想記事はこちらからご覧ください。

kskksk.hatenablog.com

 

なお、この記事は12人の攻略対象を一通りプレイしてからまとめて書いていますが、今回はプレイしながらリアルタイムでイラストによるプレイ日記をつけていました。もしお暇でしたら、あわせてご覧になってみてください。

 

 

金色のコルダ4について

前作「金色のコルダ3」は、ヒロインが夏休み直前に星奏学院へ編入してから、夏の全国大会優勝を目指すまでの一ヶ月ほどのストーリーでした。その続編である今作は、その夏が終わって数ヶ月、10月後半~12月の終わりにかけての期間を遊ぶストーリーです。

内容は、「夏の大会をともに行ったメンバーと一緒に、年の瀬のジルベスターコンサートを開催しよう!」というもの。ヒロインが主催で合奏団を作り、好きなアンサンブルメンバーで自由にコンサートを開催していきます。コンサートの出来栄えや合奏団の知名度が、各キャラの攻略やゲームの進行に関わりつつも、主に相手キャラとの交流を通じてゲームを進めていく感じです。

今作の大きな特徴のひとつであるといえるのが、攻略対象の好感度に「相手からの想い」「主人公からの想い」の二種類があるということ。相手からの想いが高いとEDで彼から告白され、逆にヒロインからの想いが強いとこちらから告白する形になります。そのほか恋愛イベントも想いがどちらかに偏っている場合のみ発生するものが用意されていたり、「慰め告白」という、ヒロインが告白して振られた場合、ほかに「相手からの想い」が強いキャラがいると、振られたヒロインを慰めにくるというEDが設定されていたります。

これがもうどえらい楽しい。さらに、キャラクター間の友好度も設定されていて、本来あまり接点のないキャラクター同士であっても、アンサンブルを組んで友好度を上げることで仲間同士の会話が見られたりもします。

ゲーム自体の難易度は前作「コルダ3」を遥かに上回るもので、一度に同時攻略できる人数も2,3人が限界、もしくは一本に絞っても難しいほどのキャラクターがいたりするほどです。そのため周回プレイは必須なのですが、ちまちまと周回を楽しめる要素があるため、気づけば周回が止まらなくて眼精疲労になること間違いなし!といった感じです。

もはや正式なプレイ時間は覚えていませんが、購入してからこの記事を書くまでに一ヶ月以上かかっていることからも、結構な時間がかかっていることは間違いないと思います。男を簡単に手玉に取るだけでは物足りない、ゲーマー気質の乙女には特にオススメの一作です。

 

☆各キャラクター感想およびプレイ雑感

前回にならって、自分が攻略した順にひとりひとり感想を述べていきます。例によって「金色のコルダ4」および前作「金色のコルダ3」のネタバレを含むので、お気をつけてご覧ください。

水島 悠人(1年・チェロ)

一周目に攻略。前作コルダ3の感覚で4,5股かけるつもりでプレイしたら全然うまくいかず、最後まで生き残ったために初回攻略キャラとなりました。一周目で想いED、それ以降に想われEDと慰め告白をクリアしています。 

 まぁ~~~~~~~~スチルのお顔がいい。美少年サイコー!結んでいてもおろしていても髪がサラッサラで、ハルくんがもし髪を切ることがあったらその毛束を筆にしておいてほしいな……とか思いました。赤ちゃんの髪と変わらぬ柔らかさでいい筆になると思います。

一緒に文化祭の準備をするのも、ハルくんの女の子のタイプを盗み聞きしようとするのも、ハートのおせんべいを割られるのもものすごく楽しくて、安定して心和むルートだったのです、が。

一周目、まさかの告白して振られるというEDを迎えました。

というのも、コルダ4では告白する場合、成功には相手からの想われポイントが一定以上必要で、高ければ高いほど断れにくいというシステムをまったく知らないままプレイしていたんですよね。システムがガラッと変わったにもかかわらず、前作の感覚で「恋の音4つ鳴らしたしもう安泰!」と思って想われポイント200ちょっとで放置してしまっていたことが敗因でした。

直後にゲーム内Tipsが現れて「リロードすると成功する可能性があるよ!」と出てきたため、3回ほどリロードしてそのまま想いEDを迎えたものの、リロードするたびに私の気持ちはどんどん冷めていってまったくときめけませんでした。リロードで実る思いってなんだよ!!ホルモンバランスでも関係してんのか!!

そんな苦い思い出は残りつつも、その後もハルくんの想われEDや慰め告白を回収し、やっぱりハルくんは最高だな~~~!という気持ちで攻略を終えました。慰め告白の「忘れてください、あなたを振った男のことなんか」という台詞がかっこよくてたまらなくて、脳裏に「結婚」の2文字が浮かびました。私を振った男を(冥加さん)だったので尚更!彼を相手にしてそんなことをなんの臆面もなく言えるの、きっとハルくんの他には天宮と東金さんくらいだよ!

 

榊 大地(3年・ヴィオラ

上述のハルくんと同様に、初回プレイ時の攻略生き残りキャラ。想いED想われEDおよび慰め告白をクリア済。

大地先輩ルートは校内でありとあらゆる女を喜ばせまくっているさまを目撃するところから始まります。夏の私との思い出はなんだったの?そのうえで「好きって言っても信じてもらえないんだな」とか、「これでも努力してるつもりなんだけどね」とか、本気なんだよアピールをちょいちょい挟んできますが、そう思うならまず他の女にちょっかいをかけることをすっぱりとやめていただきたい。分け隔てない優しさが先輩の魅力だともちろん分かってはいるんですけど、でも、ねえ。

なんでもサラリとこなす大地先輩の「こう見えて結構努力してるんだよ?」という言葉に「知ってますよ」と返すシーンは大地先輩ルートの中でもかなり好きな部分ですが、そもそも普段の先輩は意識して他人に自分の手の内を見せておらず、理解されないというよりも理解されたくないのでは?とも思いました。理解されない、見られていない状態がむしろ安心だったのに、自分の内側を見透かすような女の子が現れて、それが不思議と嫌じゃない。とか、見透かされたことによる動揺が恋のときめきに変わる。みたいな解釈をすると、ときめき度が上がりそうだな~なんて考えていました。夢女すぐ自分好みの解釈する~。

しかしながら。そんな大地先輩もハルくんと動揺、一周目に華麗に振られるEDを遂げました。

散々「かわいい、好き。本気だよ」と言いまくった挙げ句、「君のことはかわいい後輩以上に見れない」と振られたときは本当にVitaごと海に投げ捨てようかと思いました。かわいい後輩をコートの中にすっぽり収めといてなに言ってるんだ貴様は~~~!!!!
結局4回くらいリロードしましたが、振られるたびに憎悪にも似た気持ちが高まっていくようでした。EDの内容?記憶に残ってないですね……

とはいえ、大地先輩は比較的攻略しやすく、キャラクターとして当て馬にするにも非常にちょうどいいポジションなので、なんだかんだ一番回数をこなしたのは大地先輩ルートだったりします。大地先輩ありがとう!
一番好きな大地先輩はハルくんルートで突然出てきて茶化すだけの大地先輩です。
先輩!当て馬ロールが輝いてるよ!

 

天宮 静(2年・ピアノ)

前作コルダ3でズッブズブに落ちた本命キャラ・天宮です。システムを少し理解した2周目に意気揚々と攻略しました。初回プレイで想われED、以降想いED、慰め告白をクリア。

夏に出会ったときは感情の乏しいお人形さんだった天宮くん。続編の世界観での彼は「夏にヒロインと恋をした」記憶は持ち合わせてるようでしたが、どうやら私と恋をして培った情緒は秋の風にすっかりさらわれてしまったようで。開幕「出会いの次は別れだよね」などと言われた時は、「ふざけるな!?」と声に出して叫びそうになりました。

そんな天宮くんは、今度は今回のシステムでもある「片想い」に興味があるとのことで、結局夏と同様に恋人ごっこのような真似をすることに。

天宮くんは案外何事にもノリノリなので、バイト演奏に行っただけの結婚式会場で楽しくはしゃいでみたり、小指を赤い糸で結んでみたり、電話越しに妄想デートをしたりと、ひとつひとつが非常に楽しかったです。失ったと思ってたけど、やっぱり私への恋心残ってたじゃん。なによ~もう~!

 途中短期留学で2週間ほど日本を離れてしまうのですが、コルダ4のピアノ担当が天宮くんしかいないので、他の男子と同時攻略をしていると「ピアノがいなくて楽譜を買わないと練習もできない……」なんて目に遭うことが多々ありました。また、「留学するんだ」という話は出たものの、攻略に失敗したせいで一向に留学せず、留学するする詐欺が起きたりもしてシュールでした。特に冥加さんが真剣に天宮不在時の演奏曲を選んでいたのに留学しなかった時なんて、さすがに冥加さんが可哀相で笑った。 

ちなみにすっかりヒロインと同学年だと思いこんでいたので、進路の話が出た時は普通に驚きました。だって天宮くんって年齢の概念とか無さそうで…

例によって天宮攻略時だけうるさくツイートしてしまったので、備忘録も兼ねて天宮攻略時のツイートを貼っておきます。

 衝撃発言。

 乙女ゲーで現実を見てしまう哀れな女。ロマンチック好きにはたまらないイベントでした。

クリスマス。普通にびっくりしたし、あのイベントは結局なんだったんだろう…と未だに分からない。 

 このあと「ただバレエ音楽が好きなだけ?」「トロイカもあるし単純にロシアの曲に思い入れがあるだけでは」と現実に気付きはじめましたが、こじつけオタクは自分のときめく解釈を胸に生きていこうと思うことにしています。

言いたいことは全部ツイートで言ってしまったのですが、なにはともあれ電波度増してますよね。天宮くんが楽しそうなのでオッケーです。 

私はニアちゃんとヒロインの絡みが大好きな百合厨なので、ニアちゃんが天宮に冷たいさまを見るたびに心のときめきを抑えきれません。ニア→ヒロイン→天宮→音楽の関係……良くない……?

 

土岐 蓬生(3年・ヴァイオリン)

想いED、想われED、慰め告白をクリア済。夏にはロマンチック蓬生という異名を持つほどに(呼ばれてない)ロマンチックなルートが印象的だった土岐さんです。
さて今回は…と挑むと、いきなりの開幕無断ひざ枕。ちょっと。

序盤から自信のなさげな反応や、ゆるめの選択肢を好む土岐さん。デートをしても、演奏しても、とにかく優しいというか甘やかす反応を返してくれます。ヒロインはそれで気分よく過ごしていられたのですが、東金さんいわく「土岐蓬生は対等なやつにそんな態度をとる男ではない」(意訳)と。要するに土岐さんはこちらをナメくさって甘やかしてくる、そしてそれに乗ってくる扱いやすい楽な女として一緒にいたけど、そんなんじゃ本気で彼の心はつかめていない!本気にならなきゃ!というスポ根ルートです。こういう時に突然出てくる東金千秋、結構好き。

 コルダ3の時点では「いてもいなくても変わらない、サラリと横にいられるところが好き」と言っていた彼が、結局それだけではダメだったと気付くという話なのかなと思ったりもしたのですが、私は土岐さんとの夏が普通に好きだったので「なんやねん貴様~!」という気持ちになったことは否定しきれません。まあ土岐蓬生の男を本気にさせるには、ひと夏の思い出じゃ足りなかったってことなんでしょうね。難しい男だ…。
土岐さんルートで一番好きなのは彼に振られる時。他の男に振られた時は「ぐぬぬ…」という気持ちが強かったものの、土岐さんは土岐さんなりに真剣な女の子の気持ちに真摯に答えてくれたので、恋が実ったときよりもキュンときました。優しく振られたい年上NO1。

 

八木沢 雪広(3年・トランペット)

想われEDをクリア。お坊ちゃん揃いの「金色のコルダ」中でも「いい人」代表NO1!でお馴染みの八木沢先輩です。

忙しい受験生にもかかわらず、呼べば嫌な顔ひとつせず横浜まで来てくれる八木沢先輩はやっぱり超いい人。自分の趣味の用事よりも部員との親睦を優先させたり、ヒロインの相談にも乗ってくれたり、本当の本当に超いい人。夏には「いい人すぎて物足りない」なんて言いましたが、いい人もここまでくるとキュンときます。彼は間違いなく「いい男」です。

八木沢先輩のルートは、先輩自身の進路なんかも絡んでくる正統派な乙女ゲームルートです。実家関係者に会うこともあるのですが、「彼女です」でも「違います」でもなく「お世話になっている方です」と丁寧に紹介してくれるのがま~~大人でキュンときました。八木沢雪広、どこまでいってもいい男。クリスマスのイベントもピュアっピュアで、どっかの彼女でもない女をコートにすっぽり包む先輩とは大違いだなと思いました。クリスマスイベのなかでは1,2を争うほどに好きです。

この記事を書いている現在、まだ八木沢想われルートを攻略していないので、彼のすべてについて語ることはできないのですが、相変わらずのいい男をパワーアップさせてくる手腕に唸りました。いい男だ…(まだ言う)

好きなランチ場所がファミレスというのも好感度の高いポイント。一緒にサイゼで間違い探ししましょう~!

 

水嶋 新(1年・トロンボーン

想いED、想われED、慰め告白をクリア。夏ではピロシキのイメージが強かった新ですが、4ではもうとにかくスチルイベントが可愛くて可愛くてたまらない。直接の後輩であるハルくんがかっこいい路線のコルダ3、4において、新のかわいさは唯一無二。夏よりもグングンと株が上がりました。

3でもちらりと感じられていた、新の強運や要領の良さ、他人からもよく好かれる人懐っこさがより丁寧に分かりやすく描かれていた印象です。
ちゃっかりしていることは事実だけれど、新自身も困っている人をよく助けていたり、実は偏差値の高い至誠館に入っていたり等、運だけではなく彼自身の努力があってのものだということが垣間見えます。人好きして来るものを拒まないあたりは、いとこのハルくんとも似たものを感じますね。そういう彼の気質こそが、幸運の女神に愛される所以なのかもと感じることができました。

ただそうした優しさや努力も、決してヒロインの目の届くところで判明するわけではないあたり、大地先輩と似た感じの見せたがらないカッコつけなのかもなと思います。大地先輩のカッコつけはどこまでも板につきすぎていて、新のカッコつけは青さが残る感じ。だからこそ、クリスマスにかっこ悪いところを見られてしまって凹むけれど、それでも自分に寄り添ってくれたヒロインに惹かれるんだろうなと思いました。

 他のジャンルの昔の男*1と比較するようで申し訳なさもあるのですが、新って大体そんな感じだなと思ったツイートをひとつ。
新のその思い切りの良さは財産だぞ!がんばって!

 

七海 宗介(1年・チェロ)

想いED想われEDをクリア。天音のオドオド美少年七海くんです。女性声優の美少年ボイス最k……声どうした?

音楽の才能と引き換えに人として大事なものを失っているでお馴染みの天音学園ですが、夏よりも色々と失われつつある印象を強く受けます。声の可愛らしさとかも。天音学園、恐ろしいところ……。

それでも夏には天音のなかでは自我を保てていたように見えた七海くんでしたが、プロローグでニアちゃんから男子たちの情報振り返る場面で、「あいつも天音の門戸をくぐるだけのことはあるよ」とコメントされていて、ルートが進めば進むほど「なるほどなあ……」と思う感じでした。

一見自信がないようだけれど、本当は誰よりも自分を曲げられず、認めてほしいけれど嫌われるのが怖い。実は七海くん、若干私自身に近いところがあって、なんというか攻略しててちょっとしんどかったです。恋愛とかいいから君はさ…一度さ…いや、一緒にがんばろうね……

 恋愛ルートとしてはそんな個人的理由でしんどかったのですが、七海くんはフィールド上の仲間会話が面白いもの揃いで好きです。天宮を驚かせるほどの自信家っぷりとか、大地先輩が気圧されるほどの推しの強さとか、あと待受の話とか……。七海くんはこれ以上こじらせる前にきちんと青春してほしい。頼むよ。

 

如月 響也(2年・ヴァイオリン)

想いED、想われED、慰め告白をクリア。プレイヤーの私の乙女心を掴んでいったのが天宮静だとしたら、私の少女漫画好きの心をかっさらっていったのが如月響也です。

幼馴染でいつも一緒だったヒロインと響也、ところが響也だけコンクールに出ることになり、ヒロインは置いていかれた気持ちに…というのが主軸かと思いきや。
小さい頃から当然のように一緒だったヒロインが、響也に対して無意識に持っていた気持ちが恋心だと気付く、そんな話でした。

響也ルートに関しては萌えとときめきが止まらず、なにも説明できない状態なので、ひとまず響也ルートを攻略しながら萌え苦しんでいる様子をご覧ください。

突然の浮気。
しかし最後は無事に響也とハッピーエンドでした。

基本的に乙女ゲームは本名プレイ派なので、ブログでもデフォルト名ではなく頑なに「ヒロイン」と記し続けてきましたが、響也ルートばかりは私とかどうでもいいな!!!という感じです。響也~!かわいい幼馴染のヒロインと幸せになってくれ~~!!

私の口から「響也ルートは萌える」以上に言うことができないので、詳細が気になった方は「金色のコルダ4」を購入して響也ルートをプレイしてください。あわせて前作「金色のコルダ3」もどうぞ!*2

 

如月 律(3年・ヴァイオリン)

 想いED、想われED、慰め告白をクリア。

コルダ3の感想では「ヴァイオリンを作る仕事に就くのかなあ」なんてわかりきったことをドヤ顔で述べましたが、そのあたりに焦点が当たる話でした。

バイオリンが大好きな律は、バイオリンが他の楽器と比べても身近に感じてもらいにくく「(壊したりしそうで)怖い」と言われることに悩んでいて、さらに律自身も周囲から「怖い」と言われることにも同様に悩んでいます。でも本当の律は優しくて真摯すぎるだけで、バイオリンも扱いさえ分かっていればすごく温かい音の出る楽器で。バイオリンというのは、律そのものなんだなと思わされました。本当は購買の菓子パンの話題に混じりたい律、あまりにも可愛い。

律がヒロインを名字で呼ぶさまに「律にも女の子を名前で呼ぶのは恥ずかしいっていう思春期感情があったんだなあと思うと萌える」なんて常々思っていたので、ED直前で名前を呼ばれてものすごくときめきました。

 まあ次のセリフでは名字呼びに戻ってたんですけど。

ちなみにこの後少しだけアニメ版と漫画版のコルダ3に触れる機会があったのですが、双方ヒロインが「小日向」と呼びかけられショックを受けていて「わかる~」と声に出して頷きました。両メディアとも星奏学院に来て「部長」「部員」という関係があるから「公私混同するな」という意味で名字呼びをするという解釈で、思春期感情じゃなかったんだな…と思うとちょっぴり残念ですが、勝手なオタクは「久しぶりに会ったから少し恥ずかしくて…」という気持ちもちょっとあったという解釈にしておきます。

律ルートをやっていると律のことはものすごく好きだなと思うのですが、「もう離れ離れにはなりたくない」「離れるのは辛い」と言われるたびに「いやそっちが一方的に置いてったんだよね!?」と思ってしまうのだけどうにかしたい。うちのヒロインは根に持つタイプだぞ~律~!

 

須永 巧(学院講師・ヴィオラ

コルダ4からの新規キャラ、オケ部顧問の須永先生です。

イワトビペンギンのような見た目(知人の談)とチャラついた口ぶりで女子高生の純情を弄ぼうとしてきますが、実は純情なのは先生のほうで、女子高生にたじたじにされる可愛い25歳を楽しむようなルートでした。

EDは1種類のみで、基本的には学校でしっかり須永先生に練習をつけてもらっていればぐいぐい好感度が上がるという攻略の容易さにも、須永先生の純情っぷりがにじみ出ているような気がしました。

悲しいかなヒロインよりも須永先生のほうに年齢が近いので、最初こそ「いい年した大人が女子高生に……」なんて思ったりもしましたが、うっかり手を出したりきっぱり関係性を築くようなEDではなかったので、それは非常に安心できて良かったです。

 好感度とイベント条件の関係で仕方ないのだけれど、本当に毎日毎日須永先生に声かけられたときはちょっとだけ怖かった。女子高生相手ですよ!手加減してください!

噂によると、彼のルートは前シリーズの「金色のコルダ」をプレイしている人はより一層楽しめる感じだったようなので、いつか前シリーズをプレイした時にはもう一度攻略してみたいと思います。

 

火積 司郎(2年・トランペット)

想われED、慰め告白をクリア。砂漠のサボテンボーイこと(誰も呼んでない)硬派な兄貴火積くんのルートの主軸は、「まさかの恋のライバル登場!?」といったような、やはり王道のストーリーでした。

見た目は怖いけれど、本当は優しくていい人なんだ!というのを周囲に理解してほしい気持ちはあったものの、いざ周囲が、特に女の子が火積くんと楽しそうにしているさまを目にすると、どうしてかもやっとしてしまうヒロイン。それ、恋!恋だよ~!

ヒロインは勝手に「あの子と仲良しだし、付き合ってるんじゃ…?」なんて思いこんだりしますが、おそらく周囲は最初から「どう見てもかわいい彼女と一緒だよね」と思っていただろうあたりが微笑ましかったです。

火積くん自身も、「本格的にデートじゃねえか!!」と声に出して叫びだしたり、転んで覆いかぶさるヒロインに向かって「勘弁してくれ~!!」と絶叫したり、硬派を通り越して青い青少年っぷりが出まくってて面白かったです。素直に笑った。

余談ですが、火積くん攻略時、並行して天宮想いルートの攻略も行っていたら、何故だかイベントのタイミングが重なる重なる。

天宮くんの誕生日を祝った夜もに火積くんとふたりで夜の雪を眺めたり、なんだか無駄に申し訳ない気持ちにさせられました。火積くんが好きな女が天宮にぞっこんなのがまた……。

 

冥加 玲士(3年・ヴァイオリン)

想いED、想われED、慰め告白をクリア。夏の時は「多分冥加さんと私は言葉が通じていない」と思ったのですが、今回もファーストコンタクトで同じことを思いました。

しかしながら、今回の冥加ルートのヒロインは怖い顔で睨んでくる相手に「合奏団に入りませんか?」「今の演奏どうですか?」などと、しれっとした顔で自分の話をぶつける鉄の心臓ガールなので、なんだかんだ楽しんでプレイすることができました。

冥加さんも私がどうというよりヒロインでとのやりとりを楽しむところが強かったキャラクターで、こちらから見えない角度で赤面していたり、声をかけてこなくなったヒロインを心配したり、なんだかんだ家に招き入れてクリスマスを過ごしてくれたり「すごーい!冥加さんってヒロインちゃんのこと好きだったんだー!!」といった何故か新鮮な驚きを感じながら茶化したような気持ちで進めていました。夏よりは多少言葉が通じるようになった気がします。

彼に振られた時と慰め告白で、やっと彼のこじらせっぷりと萌えどころが分かって、「ふむ、なるほど…」と納得した顔でうなずいてしまいました。ここまでくるのに作中で5ヶ月かかったよ!彼のほうは7年かかってるけど!

 

東金 千秋(3年・ヴァイオリン)

想いED、想われEDをクリア。全員一周するまでで、最後の攻略対象です。私は「好きなおかず早めに手を付ける」派でありながら「ケーキのいちごは最後にとっておく」派でもあるので、本命ではないけれど、絶対に最後を美味しくしめくくる「ケーキのいちご」として、あえて最後に東金さんを残しました。

 最後とあってシステムにはだいぶ慣れていたはずなのですが、ま~~~攻略がめちゃくちゃ大変でした…。コンサート高評価が必要だったり、アンサンブルメンバーに制約があったり、ゲームシステムが非常に有効的に絡んだルートで、さすが東金千秋、攻略するには生半可な覚悟でいてはいけないなと実感させられました。

前作の感想で「金色のコルダ界の跡部様」と紹介したのですが、彼の今回のイベントは「ファンクラブに目をつけられ絡まれる」「社交界のお姉さま方に意地悪をされる」等「ド定番のやつ~~~!!!」展開の連続コンボで非常に楽しかったです。

 東金さんのこういうところが好きシリーズ。

神南のふたりは、「東金ルートでちょっと出てくる土岐さん」「土岐さんルートでちょっと出てくる東金さん」がかなり好きなので、やはり個々人に恋をするというよりはコンビ・学校単位のくくりで萌えるタイプだなと思いました。キャラクターとしてはぐいぐい好きになっていくので、恋人よりもお友達やファンの一人になりたいです。

 あと、東金さんとは常々曲の趣味が合うな~!と思っていたのですが、どうやら彼は「大衆受けする耳馴染みのいい曲を選ぶというセンス」がお好きらしいので、彼と趣味が合っているわけではなく私のセンスが凡庸というだけの話でした。ちょっと悲しい。

 

☆全体を通しての感想

前作「金色のコルダ3」(3DS版)をプレイして割とすぐのプレイだったのですが、システムの難しさに驚くとともに悪戦苦闘しました。私は攻略を見ながらサクサクとプレイするスタイルを好むので、攻略を横目にプレイしていましたが、シナリオのボリュームもあってかここまでプレイするのに結構な時間を要しました。

だからこそ、冒頭にも述べた通り、ゲーム自体を楽しみたいゲーマー気質の乙女にはうってつけのゲームだと思います。また、リズムゲームも操作しやすく進化していて非常に楽しかったです。下手でも進行に支障をきたさないというのもありがたい…。

 コルダ3の満足度が非常に高かったので、続編はどんな感じだろう?と少しドキドキしながら始めたのですが、夏の思い出を裏切ることなく安定してプレイできる良作でした。物足りなく感じたキャラのことがもっと良く知れたり、キャラの良かった部分をより良く思えたり。単体でプレイしての面白さももちろんですが、前作での夏の思い出と照らし合わせて考えるとより深まっていくなと、感想を書きながら感じました。

 残るEDは「コルダ4終わらせるの寂しいな」という気持ちからなんとなくクリアしきれずにいるものですが、きっと全部まるごとプレイしたいと思っています。

 

最後に。

今度はまた別の夏に戻りま~す!イエーイ!!コルダ最高!!

 

*1:ときメモGS3の新名旬平くん。新と同じくヒロインよりも一学年下の後輩キャラで、お勉強ができ、流行に明るく、ノリがいい。

*2:2018年9月20日にVita移植版が発売!