イヤイヤ期

ゲームの感想文やプレイ日記、その他Twitterに書ききれないことなど。@ksk_open

夢女、オリジナルフレグランスを作る

 

夢女である*1

妄想の世界に生きる夢女は、しばしば妄想が凝り固まり、キャラクターの人格のどこまでが公式由来で、どこからが妄想の産物なのかの区別もつかない状態に陥ってしまう。

つまり、「自分の解釈」が固まりやすい、悲しい生き物である。諸説ある。

 

今日はそんなうたプリ夢女が、オリジナルのイメージフレグランスを作りにいったレポ、および雑感を綴ろうと思う。

 

 

 

前置き:キャラグッズとしての香水の難しさ

オタク向けグッズの幅が広がって久しい。特にファンを多く抱える作品は、キャラの顔をそのままグッズ化したものから日常に溶け込むもの、動物化したぬいぐるみなど、多岐にわたるグッズが出る。

そんなグッズの中でも、買う側として難しいと感じるのが香水である。

大抵のグッズ香水は、キャラのイメージ(概念)を具象化したものであり、そこには作り手のキャラ解釈が介在する。そのキャラ解釈が自分と合うかどうか、というところがまずひとつ目の難しさだ。

また、香水そのものの難しさとして、説明書きを読んだところで香りを完全に想像するのは困難だという点がある。肌に乗せたら、時間が経ったら、どのように香るのかは、実際に試してみないと分からない。加えて、香りの好き嫌いはなかなかどうして乗り越えがたいものであり、苦手な香りだった場合は封印する以外に術がなくなってしまう。

そして、にもかかわらず、それなりの値段がしたり、取り扱い店舗が限定的であったり、注文から届くまでに時間がかかったりする。買ってみなければグッズとしての満足度も香水としての満足度も測れないのに、買うハードルが高い。以上の理由から、今までグッズ香水には手を出してこなかった。

それでも、キャラクターの香水というのは魅力的なものである。視覚と聴覚でしか捉えられなかったキャラクターの存在に、嗅覚という奥行きが加わるのだ。憧れはある。でもどうにも手が出ない。こちらは解釈の凝り固まった夢女だ、解釈一致する気がしない。何なら嫌いな香りの予感さえある。というかそもそも今売ってない。

 

「それなら最近よくある自分たちで作れるやつに行ったら楽しそう」

 

というわけで、思い立つがままに、夢女仲間と二人でオリジナルフレグランスを調香しに行くことにした。

 

ステップ1:妄想と方向性を固める

香水を作りに行こうと決めてまず行うことは、「誰の・どのようなイメージで香りを作るか」を決めることだった。ややこしい話だが、私も友人も複数の妄想を並行することで、複数の彼氏を脳内に飼えるタイプだ。つまり、脳内彼氏が複数いる。どの彼氏のことも愛しているため、「誰のイメージにするか」は脳内の彼女人格の中で喧嘩が起きかねない重要問題である。

今回は、「無味無臭以外考えられない」天宮静と「ブレンドしなくても市販の香水で香りが見つかりそう」な神宮寺レンを選外として、「妄想の奥行きは欲しいけれども香水の香りはしなそうな男」皇綺羅の香りを作ってみようと決めた。

「どのような」については、概ね思いつくパターンは以下の3つである。

・その人がつけてそうな香り

・その人の概念の香り

・その人が好きそうな女性の香り

先述の通り、脳内の綺羅は香水を使っていないので一番目は無し。三番目はどうにもならなかったときの最終手段として、「概念の香り」という抽象的すぎるものをまとめていく。

※このあたりから妄想の話が濃くなっていくので注意※

綺羅のイメージといって一番に思い浮かぶワードは「甘くて重い」だった。何が甘くて重いのか、当然、私への「愛」である。長年待ちわびているドルチェヴィータの綺羅ルートも、ヘヴ7人の中で一番甘いに違いないという確信がある(次点で瑛一様だろう)。綺羅のソロ曲も一途で強い愛を歌っている。綺羅の愛は、甘くて重い。

このイメージを香りにも反映させるのが最も簡単だろうと思いながらも、どうしても懸念事項があった。私は、グルマン系など甘い香りや、ムスクやアンバーの重たい香りが苦手なのである。「お金を払って苦手な香りを手に入れる」を防げるはずが、手ずから苦手な香りを手に入れる方向に進もうとしているのではないか……。考えるためにソロ曲を聞けば聞くほど、甘くて重い綺羅の愛がのしかかってくる。

これ以上は考えるのをやめ、「お店にある甘い香りや重い香りがどれほどのものか」を確かめてから考えるということにして当日を待った。

 

ステップ2:お店で調香をする

今回行くことにしたのは、実際に調香してファブリックミスト*2を作れる店である。

調香という初めての経験が何よりも楽しく、工程の話だけで盛りだくさんになりそうだったので、調香の流れについては以下の画像にまとめた。ぜひご覧いただきたい。

上の工程に沿って、さらに妄想やら実感を混ぜて詳細を述べていきたい。

 

①お店にある35種類の香りから好きなものを選ぶ

「最大で5種類までの香りを混ぜることができるが、まずはとにかく好きなものをどんどん選んでみてほしい」ということで、何周もして香りを確かめまくる。作りに行っておいて言うことではないが、私自身は香りの選り好みが激しいほうで、おそらく許容範囲がとても狭い。それゆえ、全然選べなかったらどうしようという不安を抱えていたのだが、実際に試してみるとどうしても苦手な香りはせいぜい4つ5つ程度で、かなり好きな香りもあり、思った以上に良い方向で悩むこととなった。

ともあれ、今回作りたいのは「自分の好きな香り」ではなく「綺羅の愛の香り」である。何回もガラスドームを振って香りを確かめながら、少しずつ自分のイメージを探っていく必要があった。

華やかなフラワーブーケの香りのイメージではない、華やかさというよりも落ち着きのあるイメージである。

かといって、落ち着いて生活に馴染む、ほのかなハーバルのイメージでもない。静かだが、確固たる存在感のあるイメージである。

瑞々しく香るフルーツイメージでもない。どっしりと大人びた甘さ、重さのイメージである。

そんな風に思いを巡らせつつ、ついでに別時空で応援している人*3を思わせるど真ん中の香りにもうっかりチェックを入れつつ、少しずつ絞り込んでいった。

 

②実際にブレンドする候補を5種類に絞り込む

妄想を元に少しずつ絞り込んだ後、調香師さんにアドバイスを貰ってバランスを考慮しながら選んでいく。香りのバランスや主張の強さは自分だけでは分からないので、プロの指南が非常にありがたかった。*4選んだ5つは以下の通りである。

 

06. THE ROYAL☆
 T:ベルガモット
 M:ブラックティー
 L:ホワイトティー、​アンバー、ムスク
アールグレイの紅茶の香り。優雅な雰囲気と落ち着いた甘さがイメージに合う気がして選出。余談だが、紅茶のフレグランスって普段飲んでいる紅茶のイメージと少し違う気がしていまいちピンと来ないなと常々思う。

 

26. LUXE BREATH☆
 T:ユーカリベルガモット
 M:ラベンダー、ジャスミン、ガーデニア
 L:ウッディ、アンバー、ムスク
ラベンダーをほんのり感じるリラックス系の香り。単体だとややウッディだが、全体的に強すぎず、さり気なく優しい雰囲気が気に入った。


14. MIDNIGHT OSMANTHUS
 T:​オレンジ、ピーチ、ミント
 M:オスマンサスフラワー
 L:​オスマンサス、ホワイトムスク
非常に優しい金木犀の香り。香りとしては他のものよりも弱く感じたが、その奥ゆかしさが逆に気に入った。おまけに綺羅は秋冬が似合う。

 

23. CAMELLIAN
 T:アップル、カシス、アプリコット
 M:カメリア アコード(ホワイトカメリア、ピオニー、ピーチ、ジャスミン
 L:ポメグラネート*5
名前の通り椿をイメージした香りらしいが、かなり強い甘さのある香り。店内のフレグランスの中で一番強く、混ぜても消えない香りらしい。何回も嗅いでいるうちに酔いそうな気がして一時は選外にしたが、他の甘い香りよりは好みであること、カシスや柘榴は綺羅のイメージに合うことなどから、迷った末にとりあえず選んでみることにした。

 

30. MYSTIC BERRY
 T:ラズベリー、カシス、アップル
 M:ローズ、ミュゲ、ジャスミン
 L:スイートベリー、ブラックベリー、ウッディ
ベリー系の甘酸っぱさがありながらも、どこか可愛すぎない香り。上記の23番と同様、他の香りの甘さに比べるとベリー系の甘さは好きだったために選出。これか23番かどちらかでも良いのでは?と思って迷ったが、23番を採用しない可能性も視野に入れて両方選ぶことにした。

 

以上、5つのうち上から2つを「特に好きな香り」と申告し、いよいよ実際の調香へと移る。

 

③キャップの色と液色、フレグランスの名前を決める

オタクの気持ちをブチ上げる工程、それが「色決め」である。今回すべての工程で非常に時間をかけて悩み抜いているが、色だけは迷う理由が無かった。

次いで、フレグランスに貼るラベルに入れる名前を決める。フレグランスに名前をつけられることは事前に知っており、いくつか候補を考えてはいたのだが、いざとなると店内でオタク丸出しのネーミングをつけることへの羞恥心が邪魔して無意味に難航した。結局「香りができてから名前を決定してもいいですか?」とお願いして後回しにした。

 

④調香

工程としては画像に記した通り、まず最初に選んだ二種類をブレンドしたものをベースとし、「そこに香りを足したらどうなるか」をムエットを使って確認する作業の繰り返しである。

単体だとどこか甘ったるさがあると思っていた紅茶の香りもハーブが混ざるとすっきりとし、弱いと思っていた金木犀も混ざることで明らかに香りが変わる。楽しい半面、真剣に嗅ぐほどに分からなくなっていき、コーヒー豆とお友達になりながら「嫌いな香りになってはいないか」を一番にブレンドを重ねた。

4つまではすんなりと決まったが、最後まで迷ったのがCAMELLIANを入れるかどうかである。調香師さんに言われていた通り、非常に主張の強い香りで、一気に甘さが全面に出てくる。苦手な香りになっては元も子もない、この香りがイメージかというともはや分からない。迷った末、自分の脳内で「まっ、綺羅の愛って甘いからな~~」という声が後押しをし、結局選んだ5つをすべてブレンドすることにした。

最後に、少しでも甘さを落ち着かせるよう他の香りを足してバランスを取ってもらい、ついに香りが完成した。

 

⑤仕上げ

後回しにしていた名前をつけたら、悩むところはすべて終了である。あとは色付けの工程を撮影してはしゃぎ、キャップとラベルをセットしてもらい、ついに完成である。

(パープルなのは間違ったわけでなく、水色よりはこっちのほうが近いと思ったため。)

完成品はオリジナルの巾着袋に入れて渡してくれるのだが、「巾着にお好きな香りをプッシュできますよ~」と言われお願いしたら、想像の倍くらいの量を吹き付けていてちょっとおもしろかった。

 

ステップ3:香りの再確認

おうちに帰るまでが調香体験。ということで、調香してから一週間と少し、使って見ての雑感を述べて終わりにしようと思う。

まず調香した日の帰り。この日は不幸にもハンカチを忘れてしまったので、手持ちのポーチに軽く香りをつけて、ポーチから漂う香りを感じながら電車に揺られた。不審者である。帰宅後、鼻を近づけて思いっきり息を吸い込むと、まさに「少し重さのある甘い香り」がそこにあり、大満足しながら寝床についた。なお、綺羅の夢は見なかった。

それから謎の鼻詰まりを起こし、数日。

部屋のクッションに吹き付けると、記憶よりも甘い香りが脳いっぱいに広がった。

調香当日は強い香りをたくさん嗅いで鼻が鈍くなっていたのか、はたまた何かが違うのか。あまり近づくと酔いそうな甘さだったが、「ま、綺羅って近すぎるとクラクラきそうなところあるもんな」と納得して、クッションを離れたところに置いた。

遠くからほんのり漂ってくる香りは華やかで可愛らしい甘さで、「少し遠くにあるからこその甘さと恋しさ」という雰囲気がした。これが今の私と綺羅との恋の距離感だと、自分の好きなように解釈できるのが、オリジナルの良いところである。

 

この日は甘さを強く感じたが、一度記事を書き終えて数日後の秋晴れの日にまた蓋を開けた時には、ふんわりと漂う甘さに満ち足りた気持ちになり、さらに一週間後、気付けば瓶の中身は目に見えて減っていた。

 

とどのつまり、大層気に入ったのであった。

 

次に作るときには、どんな香りが出来上がるだろうか。すでにそんなことを考えてしまうくらい、夢中になれる体験であった。

 

 

 

*1:ちなみに、読みは「ゆめおんな」派である

*2:香水より香りが弱いぶん使い勝手も良い(とはいえ結構香る)

*3:画像にはうっかり名前が入っている

*4:なお、このときのプロのアドバイスによりブルーローズが候補から外れた。

*5:なんのこっちゃと思ったらざくろのことらしい

すべての筆記具のグリップをプニュグリップにしろ

「プニュグリップ」という商品をご存知だろうか。
文房具屋や100円ショップの鉛筆コーナーに置いてある、鉛筆用のグリップである。

 


www.kutsuwa.co.jp

 

「使ってた!」「懐かしい!」と思った人もいるかもしれない。そう、この商品は主に子供の筆記補助として使われており、童心をくすぐるキラキラのラメカラーや少しチープな香りは、今でも多くの子供達の心をくすぐっていることだろう。

そんな子供向けのイメージがある商品だが、今年の三月、大人も使えるシンプルカラーのプニュグリップが登場したことをご存知だろうか!

 

シンプルなデザインに何にでも馴染む色。公式Twitterで「🍎ペンにも」紹介されている通り、以前からタブレットの専用ペンシルやガラスペンの保護など、「子供の文房具」の枠から飛び出しての使用は見られていた。このシンプルデザインシリーズはそんなプニュグリップ大人ユーザーのニーズに応えた商品である。

そう、もはやプニュグリップは、子供たちのためだけのものではないのである!

かくいう私も大人になってからプニュグリップの魅力を知った一人で、職場で使うペンにも、家用のシャーペンにも、wacomペンタブの太いペンにも半ば無理やりねじ込むようにしてプニュグリップをつけて使っている。プニュグリップをつけていないペンでは字が書きづらい、プニュグリップをつけたものばかり使ってしまう、プニュグリップなしでは生きていけない……。たとえグリップがちぎれかけであろうと、外すなんて考えられない!不格好がなんだ、これは歴戦の証なのだ!といった心持ちで愛用している。

しかし、しかしだ。

 

プニュグリップ、絶妙に「地味」なのである。

 

多くの人が商品の存在を知っており、多くの人が使ったことがある。紛れもなく成功している、素晴らしい商品だ。

しかしまだ足りない。

もっと、もっと人気になってほしい。

幅広く使われてほしい。

あわよくば、日本のすべての筆記具のグリップがプニュグリップになってほしい。

 

そんな野望を叶える一歩として、今日はプニュグリップの良さを語っていきたいと思う。

 

プニュグリップの良さ① 手が疲れにくい

プニュグリップの持ち味はもちろんそのぷにゅっとした触り心地だが、何も人々を和ませるためだけのプニュ感ではない。その柔らかさが余計な力を加えにくくさせ、自然とペンをふんわり持つことを可能にさせるのだ。

また、様々な形状があるプニュグリップの中でも、三角形のものとスタンダードな「右手用」「左手用」となっているものは、正しいペンの持ち方を補助することができる。正しい持ち方でペンを持つことが習慣づくと、それだけでも筆記は疲れにくい。ペンの持ち方に癖がある人は、特にこれらの形状をおすすめする。

 

ペンを持つ手が疲れにくいということは、長時間ペンを握っての作業に耐えうるということである。この効果を最も実感できるのは、ペンタブのペンに装着して絵なり漫画なりを書いている時だったりする。特に原稿など長時間の作業が必要となる場合には非常に捗ること間違いなしなので、同人作家諸氏にはぜひとも一度使ってみていただきたい。

なお、本当に力が入らなくなるため、筆圧は激弱になる。プニュグリップを装着してから筆圧設定も変え、シャーペンの芯は2Bを買うようになった。

 

プニュグリップの良さ② 字が(比較的)綺麗に書ける

私のように字があまり上手くない人間には、「ペンの持ち方が悪く、筆記の際に余計な力が入ってしまうゆえに狙ったところに線が引けない」というタイプがいるだろう。先に述べたようにプニュグリップはペンの持ち方の矯正もできるため、このタイプの字下手であれば、プニュグリップによってだいぶ改善されることが予想できる。

実際、学生時代よりどこか気の抜けた絶妙に汚い字を書いていた私自身も、プニュグリップをつけて字の練習をしてから、「個性の喪失」と言われるほどマシな字を書けるようになった。最初は練習の成果だと喜んだものの、グリップのついていないペンに持ち換えると、やはりどこか気の抜けた字に逆戻りしてしまったため、プニュグリップによる美文字効果は大きいと言っていいだろう。

持ち方以外にも、グリップをつけることでペン先が重くなり重心がぐっと下がることが、狙い通りに線を引きやすくしているようにも思う。線が引きやすければ絵も描きやすくなるだろうし、なによりフキダシなんかを書く時にはたいそう便利になるだろう*2

 

 

プニュグリップの良さ③ ペンだこができにくい

ペンを長時間使っているとどうしてもできてしまうのがペンだこである。でき始めは痛いし、ペンだこがあって嬉しいということもない。そんなペンだこに関する悩みも、プニュグリップにかかれば一発解消である。何せプニュプニュなんだから、そこが擦れて皮膚が固くなるなんてことは起こりようもない。

おまけにこのプニュ感は、できてしまった後の痛いペンだこも優しく守ってくれる。ペンだこだけではない、冬場のささくれの深剥けや指先にできる謎の湿疹など、どんなダメージもプニュグリップの前では消滅する。実はこれこそがプニュグリップの最大の魅力を感じる箇所であり、私がプニュグリップから逃れられなくなった理由でもある。プニュグリップのプニュ感はただ気持ち良いだけではない。とにかく優しいのである。

 

 以上のことから、プニュグリップは子供から同人作家まで広く包み込んでくれる懐の深い便利グッズだということがお分かりいただけたことと思う。同人誌書くならプニュグリップ!

しかしながら、ここまでのメリットを感じつつも、いくつか改善してほしいと思う点があるのも事実である。以下に挙げていく。

 

改善してほしい点① 着脱が大変

プニュグリップはもともと鉛筆に装着することを想定しているためか、やや内径が小さめである。そのため、ボールペンやシャーペンの軸にはややきつく、ペンタブのペンよりは細いはずのクルトガアドバンスにもぎゅうぎゅうと押し込むようにしてどうにか取り付けた形だ。また、もともと簡易的なグリップがついている事務用ボールペンなどに関しては、太さには余裕があってもグリップ同士が摩擦を起こして上手く押し込むことができない。手持ちの、いやこの世のすべての筆記具にプニュグリップを装着したいのに、装着できるペンが限られているのだ。

クツワさんにはぜひとも内径の大きいプニュグリップを出していただきたい。もしくはすべての文具メーカーはグリップを最初からプニュグリップにしてほしい……そう思いながらこのブログを綴っていたのだが、情報収集の途中で衝撃の動画を発見した。

 

 

 切っていいの!??!?!?!?!?!!?

 

【追記:というわけで切ってみた。】

螺旋のものではなくシンプルな流線型のプニュグリップを縦に切ってみた。

切れ込みのおかげで着脱は格段に楽になり、多少太さのあるペンにも快適につけることができるようになった……と思われた、が。

切れ目のおかげでグリップ本体が伸びることがなくなるため、ペンとの一体感が損なわれるうえ、太いペンに付けた際は「伸びて厚みが薄くなる」という効果がまったく無いため極太の持ちづらいペンが誕生してしまった。

もともとグリップを難なく装着できる太さのペンの場合は、着脱が楽になるゆえにグリップの水洗いや付け替え等も簡単になるためたいへん有効な手段だが、大体においては普通に装着した時の良さには敵わないと感じた。

やはり内径の大きいプニュグリップができてほしいし、すべての筆記具のグリップがデフォルトでプニュグリップになってほしい。

 

改善してほしい点② 香り付きの香りがきつい

プニュグリップにはさまざまな種類があるが、その多くは香り付きの商品である。

私自身は香りの無いシンプルシリーズとスタンダードのプニュグリップしか所持していないため、実感しているわけではないのだが(申し訳ない)、これらの商品には「香りがきつい」というレビューがよく見られた。

【追記:買った。女児の頃にさんざん嗅いだ匂いが部屋にたちこめた。】

メインターゲットが小学生である限り、子供ウケする商品を作るメーカーの意向はもちろん分かるのだが、大人になるとさすがに香り付きの文房具を外で使うのは困難である。そのうえ、親目線に立ったとしても、家の中があまりに強い人工的な香りに包まれるのは少々勘弁願いたい。

先に挙げた動画で使われている螺旋状のグリップやショートサイズは香り付きのみの販売なので、もう少し香りが弱いものや、いっそ無香のものがもっと豊富に出ると嬉しい。

 

 

 

以上二点が、実際に使用していて感じる改善点である。しかしながら、うち一つはメーカー側が動画で一応の解決策を発信し、もうひとつも実際に無香料かつシンプルパッケージの商品が出ていることから、プニュグリップ側はかなり歩み寄ってくれていることが分かる。

その他のデメリットとしては、「見た目がごつい」というものが考えられるが、こればかりはプニュ感と持ちやすさには替えられないだろうと思う。透明かつシンプルな円筒形のものはもとのペンの持ち味をほとんど崩さないので、デザインをネックに感じている人はまずはそのあたりから試してみてほしい。

 

学校を卒業してしまえば、まとまった文章を書く際にはパソコンを使うことがほとんどで、手書きで文字を書く頻度はぐんと減ってしまう時代である。しかしながら、紙とペンを用いて文字を書く機会というのは簡単に消失することもないし、職種や業種、趣味によってはいまだにペンを握る時間が長いという人もいるだろう。そんな時、いつもの筆記具が持ちやすければ、字が書きやすければ、ぐんとストレスは減ることだろう。プニュグリップは、私達に字を書くことの気楽さを思い出させてくれる、そんな商品だと思う。

だからやっぱり、すべての筆記具のグリップよ、プニュグリップになってくれ。

 

我が家のプニュグリップたち

手前二本の細さはすんなり入るよ

 

*1: °ω°

*2:絵は上手くなってはいないので気のせいという可能性もある

FE風花雪月(一周目:青獅子)回顧録・その5

kskksk.hatenablog.com

 

前回の続き。いよいよラスト!

※記事すべてにわたり蒼月の章ネタバレです※

 

あらすじ:メリセウス要塞を突破し、ついに帝都アンヴァルを攻め落とす準備が整ったらいおん組軍。支援会話もすべて開き、後はプレイヤーとしての心構えを整えるのみであった……。

 

帝都進軍を控えたある日、突然殿下が「エーデルガルトを呼び出したから一緒に来てくれ」とまるで好きな子にラブレターを渡す女子高生みたいなことを言ってきます。以前殿下が心を取り戻した時にも「彼女とも分かりあえるのであれば」とは言ってたけれど、絶賛交戦中の相手を呼び出して直接話をしようとする殿下すごい。のこのこ応じるエーデルガルトもすごい。君ら本当はお互いのことよく分かり合ってるでしょう?

 二人の言ってること、どっちも分からないけどどっちも自分の「正しさ」を信じて疑わないことは先生にもよく分かったよ……。

結局二人の意見が一致することもなければ歩み寄れる余地もなく。我らが王国軍は帝都進軍へ向けて一層気合を入れ、主人公カサコは亡き父の墓前に。そこで思い出すのは、「お前にも大切な人ができたらこの指輪を渡せ」という父の言葉。

 

……ここで選ぶの?今?

 プレイヤーとしての本音(ていうかセーブさせて)

色々な思いが頭の中を駆け巡りました。このキャラを一人にしておくのは心配……。この子はあの子と仲良くしてほしい……。女の子とのペアエンドが少ないのはなぜだ……。こっちにも興味はあるけどおそらくやり直すのはつらい……。

非常に迷いましたが、どうにか心を決めて墓地を後に。どんな選択をしたのかは後ほど。

 なんだかんだと言いながらも、ついに最終局面、王都アンヴァルへと進軍します。さすがにもうヒューベルトを討つことにためらってる暇はありません。マップの中に教会があって、わざわざ「セテスとフレンには関係がある」みたいなことが書かれていて演出が細かいなあと思う反面なんかひやひやしました。このあと帝都焼き討ちとかしないよね?とか……(無くて安心した)

ここまでくると苦戦こそしないけれどさすがに楽勝ともいかず、およそ1時間かけてアンヴァルを攻略。いよいよ皇帝との直接対決、本当の本当に最終決戦です。軍のみんなが集まって気合をいれていくシーン、いいシーンなのになぜか死亡フラグに見えてしまって気が気じゃなかった。この天帝の覇剣でそのフラグを叩き割ってみせるからね。

かたや帝国のほうの動きも垣間見え、皇帝エーデルガルトは謎の力で変わり果てた姿に……。ラスボスとしてふさわしい、身も心も染まってしまった邪神エーデルガルトの姿に、コントローラーを持つ手にも自然と力がこもりました。

 どんなときでもフェリクスの「猪」呼びは笑顔を運んでくれるね……。

 最終決戦のメンバーは青獅子初期メンバー+ドロテアちゃん+レア様救出隊代表カトリーヌさんで行きました。いつもどおり真っ直ぐに進んでいく殿下、脇を固めるドゥドゥーにカトリーヌに主人公カサコ、ちょっと離れたところから敵をやっつけていくアネットと宝箱を開けながら進むアッシュ、本陣から離れたところの敵を狩っていく幼馴染3人、そして回復役のメルセデスとドロテア……。所持している英雄の遺産をすべて装備し、必死の連携でエーデルガルトに向かっていきました。

イングリットの槍で、シルヴァンの槍で、フェリクスの魔法で、アッシュの弓で攻撃を与え。

殿下の槍で突き刺したあと。

天帝の覇剣でエーデルガルトにとどめを刺しました。

 

ラストシーンの殿下を見て、ドゥドゥーの言った「あの人はただ、優しすぎる」という言葉が身にしみて分かった気がしました。私達の殿下は、本当にどこまでも優しくて甘くて弱くて、きっと最高の王になる。

 

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というわけで、これで蒼月の章クリアです。

今回のEDは以下の結果でした。

 

ソロ、ペアエンドの中身に触れていくので知りたくない人は上の目次だけを見て「おわりに」に飛んでください。

 

○ソロエンド

・アロイス

アロイス団長が最高の騎士団を作ってくれたらこの国は安泰。ありがとう。

・ツィリル

最初よく分かんないとか言って本当ごめん。可能性の塊だね、応援してる。

・イグナーツ

平和な世界で夢を叶えることができてよかった。応援してる。

 

○ペアエンド

・マヌエラとハンネマン

ずっとふたりで馬当番をしてもらってたのもあり予感はしていたけれど、まさか本当に結婚までいくとは思わずびっくり!結構なビッグカップルだけれど幸せに添い遂げてほしい。

・カトリーヌとシャミア

「ダグザでは同性同士結婚する」という話が出てきたときはあまりの衝撃に顔を覆ったものの、特にどういう関係ということもなく相棒としてやっている様子にときめきました。この2人の関係性嫌いな人いる?

・セテスとフレン

非常にまとまりが良く、風花雪月のファンタジー世界観を補強するようなED。この2人はこれ以外考えられないなーと思う反面、他の人とのEDが気になる2人。ところでセテスは自分が思ってるほど若く見えてないから安心して本来の呼び方をしあってほしい。

・アネットとアッシュ

文句無しのほっこりカップルNO1。プレイ序盤からこの2人はくっついてもいいな~と思ってたので、なんだか目論見があたったようで幸せな気持ちになりました。努力で堅実に結果を出していくのも2人らしいし、アッシュ自身が「騎士道物語」となって未来の誰かに希望を与えるのも、それを綴るのがアッシュ亡き後のアネットというのも、すべてが美しく優しく幸せな世界で最高。

 

・シルヴァンとドロテア

いいな~と思うところのあった2人ではあるのですが、まさか結婚EDになるとは思わなくてびっくり。しかしながら、「士官学校時代から数えて数十度目の求婚で」「陰日向に夫を支え」などの文言を見ながら「もう絶対これしかない」くらいの気持ちになりました。きっと、いや絶対この2人は幸せになれる。先生が保証します。

・ドゥドゥーとメルセデス

最も予想外だった2人。ここ結婚すんの!?と本当に心の底からびっくりしました。まずドゥドゥーに結婚という選択肢があったことにびっくりし、引く手あまただったであろうメルセデスを射止めたことにも2度びっくりしました。きっと私以上に殿下がびっくりしたと思う。

・フェリクスとイングリット

「逆に3人で結婚してほしい」「幼馴染誰ともくっついてほしくない」などと青獅子幼馴染をこじらせながらプレイしていましたが、この2人が出てきて「結婚」の文字が出てきた時は思わず叫び声が漏れました。ゴーティエ夫妻とフラルダリウス夫妻の二組の絡みでしばらく妄想できる。本当にありがとうございました。

・ディミトリとギルベルト

これまでのEDから殿下が誰とどうなるのかまったく想像がつかずドキドキしましたが、非常に平和な未来となって本当に心の底から安心しました。 忙しい日々の中でも穏やかな表情を浮かべられるような、そんな一生であってほしい。

 

 

………というわけで。

・主人公

女神ソティスに指輪を渡し、常に女神とともに在ることを約束しました。

最終決戦時点で誰か異性と結婚するような未来が思い浮かばなかったこと、そこまでの覚悟ができなかったことと、単純に女神ソティスにもう一度会いたいなと思ったことがこの選択の理由です。思った以上に女神様がカサコのことを好いていてびっくりしたけど超かわいくてハッピーになりました。

エーデルガルト撃破後の姿を見て、殿下をそばで支えてあげる選択をしてあげてもよかったかな……と後から思ったりもしましたが、大司教カサコが常に女神と共にあることを誓い、ファーガスを統べる王は自分を救ってくれた大司教に特別な思い*1を感じながらも国家や国民、家のために愛を尽くす未来は非常におさまりがいいな、と感じたので、きっと今回の私にとってはベストな選択となったんじゃないかと思います。

 仲間たちが先に結婚していくさまを見ながら、自分には手の届かない相手となった(最初からそうであった?)先生を少しだけ想い、そのうちに恋は無くとも愛にあふれた家庭を築いてほしいなと思います。ファーガスの新しい未来のためにも。

 

……とはいえやっぱり殿下が気になって実は一度指輪を渡す相手を選び直しにいってEDを見たんですが、他のペアがまったく違う形になったうえに「この状態で大司教と国王結婚したら独裁まっしぐらじゃない?」と頭をよぎってしまって落ち着かなかったので、今回は無かったことにして最初に選んだ未来を正史としました。

 

 

 

 

○おわりに

想像以上の大ボリューム&萌えとときめきと苦しみの大渋滞で、本当に楽しかったです。興奮で寝付けず寝不足になったり、妄想に入り込みすぎて降りる駅を間違えそうになったり、マスクの下の顔がにやけすぎてとんでもないことになったりと、生活に支障をきたすほど風花雪月に心奪われてました。面白かった!

 プレイに98時間、期間にして2ヶ月かけ、おまけに振り返りブログを書くのに一週間と時間をかけたせいもあるかもしれませんが、本当に青獅子学級の子たちが大好きで大好きでたまらなくなりました。もしこれから風花雪月をプレイする人がいたら「最初の学級は絶対慎重に選んだほうがいいよ」とアドバイスします。

 

以下は今回解決しなかった謎、分からないまま終わったこと、すっきりしなかったことなど。

・帝国の目的は?セイロス教が嫌いなの?

・死神騎士なんだったの?(実はちょっと人伝てに情報が入ってしまった)

・アランドル公が帝国からもなんだかんだ言われてたのなに?

・レア様あっさり見つけてあっさり引退したけどなんで捕まってたの?

・ていうかレア様ってなんなの?

・ていうか私、結局何者?

 

というわけで、疑問を晴らし、出来事の他の面を見るためにも別学級で2周目に入ります。既にちょこっとプレイを開始してますが、2周目は金鹿で行こうと思います。

正義と優しさに溢れた青獅子組が、こちら側からはどのように見えるのか。

そして、対立関係はどうなるのか。彼らのうち、誰とどこで刃を交えることになるのか……。

 

……

 

………

 

本当どうしてこんな地獄みたいなゲーム考えたんですか?

 

 

何はともあれ、ひとまずここで一区切り!お付き合いいただきありがとうございました!

*1:それは恋心に似た思いでも、憧れでも、あるいは純粋な恩義でも

FE風花雪月(一周目:青獅子)回顧録・その4

kskksk.hatenablog.com

 

前回の続き。

※記事すべてにわたりネタバレです※

 

 

 

 

あらすじ:グロンターズ会戦で心を痛めながらも辛勝したらいおん組軍。尊い犠牲を払うも、突然の乙女ゲームモードにより殿下の心は雪解けを迎えて……。

 

 

というわけでなんと、殿下のメンタルが回復しました。

 

あまりの病みっぷりに一生この日は来ないんじゃないかと思った日もありましたが、なんとか元の麗しい殿下が戻ってきて本当に安心しました。お麗しい……この表情はもう金髪の伊達政宗になど見えない。優しくて弱くて麗しい、間違いなく我らがディミトリ殿下です。

戻ってきた我らが殿下に対する仲間たちのいろんな反応はどれも印象深いものでしたが、ドゥドゥーの「あの人はずっと変わっていない。ただ優しすぎるだけだ。」という台詞が忘れられないくらい好きでした。あとシルヴァンの冷静さと、内心すごく喜んでそうなフェリクスがなんとも対照的でよかった。青獅子幼馴染は最高。

帝都進軍まっしぐらから王都奪還へと方向転換し、王都で少しずつ事件の全貌が明らかになってきますが、所詮敵対する相手がサブキャラなので何を言われようと倒すまでです。軍師カサコは生徒以外には動じない。

それよりも、殿下が心を取り戻したことでアレが開きます。

 

そう、殿下とみんなの支援会話です。

 対異性の殿下にそわそわ。殿下の今までの生き様や性格的にもまったく色恋のイメージがなかったので、メルセデス相手にした時の様子はどう取ったら良いのやら……。ていうかメルセデス強すぎない?老若男女を絡めとっていく聖母、多分この世界最強の存在。

アネットとの支援会話も開きましたが、しれっと5年前の話の続きをしてて笑いました。平和か。

 

 シルヴァンもつよい

 

みんなの絆が深まり、妥当帝国に向けて士気が高まる中、水の都・デアドラからの救援要請が届き、ようやくメインストーリーに同盟が絡んでくる気配を見せます。弱く優しく麗しい我らの殿下は二つ返事で応じ、同盟との衝突が無さそうな展開にほっとするとともに、グロンダーズで奪ったかつての仲間たちを思い心が痛みました。あそこで私たちが争う必要なんて本当になかったのに……。

 しんみりしつつも、今回は帝国側にもかつての同輩はいないのでさくさく撃破。気分良く勝利を喜びお互いを讃え合った直後、突然自分の英雄の遺産をこちらに渡すと、同盟の王国への従属を表明し、ついでに自分はフォドラから出ると宣言する盟主クロード。

 

 

いや仲間にならんのかい。

 

 

 

仲間に……ならんのかい……?本当に……?

 私の選択によっては別の未来があったのかもしれない。別の未来を知ってる人はこっそり教えてください。

ちなみにクロードの置土産はとりあえずアッシュに持たせたものも、扱いきれず跳ね返りダメージを受けたのでその後倉庫にしまっておきました。そんなもん置いていくな。

 クロードのことは残念でしたが、これで敵は帝国だけ!ということでいよいよラストに向け、鉄壁の要塞を陥落しにいく準備に入ります。さすがにそろそろかつての生徒たちと交戦するのも慣れてさくさくと進むわけあるかい。カスパルもリンハルトもカッコよく育ってて泣きました。他学級の子たちとはあまり交流がなくてよくは知らないんですが、この二人って仲良しらしいですね……。仲良しの二人が同じ戦場で……ウッ

 死神騎士が何か不穏なことを言ってましたが、謎のままあっさり倒してしまいました。なんかごめん。なんだったの君?解決しないままメリセウス要塞は陥落。

 殿下もすっかり元通りで軍の士気もばっちり。先生もにっこり。

いよいよ本当に最後の戦いの気配が近づいて、すっかり学級に愛着のわいた私が「終わりたくない終わりたくない」と言う中、ドロテアちゃんが「もう終わりもう終わりって、いつになったら本当の終わりが来るの?」と本当に悲痛な声で不安を吐露していて本当に胸が痛みました。ごめんね。早く終わらせようね。

というわけで最終節、ちゃんと戦いを終わらせるために万全の準備をします。強化アイテムを使い切り、戦力を整え、そして忘れちゃいけない支援確認。

 最終節の頭の時点で支援が一番上まで上がっていなかったのが上記のペアたちです。心を閉ざしている間に誰ともコミュニケーションを取らなかった殿下と戦場に出る機会の少なかったイグナーツあたりを中心に、ガンガン戦に出てばさばさ敵を倒し絆を深めてもらうことにしました。

こんな佳境に入ってもまだ新たな推しカプ候補を増やしたり、新事実に胸を痛めたりする。

下の2つは殿下とアネットの支援会話の後に投稿したもの。

 うん……。

ツイートには残ってなかったけど、殿下とアロイスさんの支援会話が可愛くてお気に入りでした。あとアネットとアネパパとの関係が良好になって本当によかった。これ以上うちの生徒たちに家庭のことで苦労してほしくなかったから……。

 努力の甲斐あり、ついに全員支援MAXを達成し準備が整ってしまいました。イグナーツは第一部でスカウトしたのがギリギリだったので支援を上げる間もなく離れ離れになってしまって……(逆によくこの状態でスカウトできたな……)。

 

いよいよ次でラスト!

FE風花雪月(一周目:青獅子)回顧録・その3

kskksk.hatenablog.com

続きです。

前回までのあらすじ:5年後になり、可愛い生徒たちと再会を果たしたカサコ先生。精神を病んで金髪の伊達政宗となった殿下を尻目に、軍の中で鳴り響く恋と友情の音をたどる日々であった……。

 

  恋愛以外でも面白い発見がある支援会話。すばらしいシステムだね……。

 

そんなこんなで寄り道に時間をかけつつもストーリーは進み、アリルでフェリクスパパとも合流。フェリクスのパパやアネットパパが慎重な姿勢を見せながらも、妄執の中ガンガンいこうぜな殿下に従い帝国へ進軍を決めることに。同盟にも親帝国の勢力があるとも聞かされ、3勢力邂逅の兆しが見えてきました。

ここまでで60時間かかってたらしい……。

 

というわけで、ついにミルディン大橋の戦いです。ミルディン大橋、本当に感情が忙しかった。

まず、過去の生徒たちとの直接対決。戦闘開始にざっくりとマップを確認する派なので、マップの奥に表示されるフェルディナンのアイコンに早速気づきます。めっちゃ優雅になってるじゃん。かっこいいじゃん。びっくりだよ。戦意喪失。

そして、死んだと聞かされていたドゥドゥーの復帰。あまりになんのフラグもなく突然出てくるので本当にびっくりしました。とっさに出てきた感想が「三代目!」(髪型)だったことはここだけの話ですが、何より生きて元気に戻ってきてくれたことが嬉しくて大はしゃぎ。士気上昇。

その直後、後ろから敵の襲撃。さてはおめーがさっきから登場フラグを立ててたローレンツだな?と思って気合を入れるとモブ敵将。なんで?拍子抜け。

 

そして奥のほうからついにローレンツの登場。なんだそのまともな髪型は。かっこいいじゃん。心底びっくりだよ……。しかしもうこの頃には覚悟は決まっていたので、気合を入れて進んでいきます。

最終的には殿下とフェリクスにそれぞれ嫌な役割を背負ってもらって勝利。倒れゆく彼らを見守りながら、「こんなことがあと何人分続くんだろう……」と暗い気持ちになりました。なんてむごいゲームだ……。

シリアスな気持ちを抱えたまま、*1殿下の勢いに動かされるままどんどん進軍していきます。次の決戦の地は、かつて学生時代に模擬戦を行ったグロンターズ。酒じゃなくて血を浴びるなんてとんだ同窓会だぜ(Byクロード)……。

 現実逃避にはやっぱり支援会話だよね。

 

意を決してグロンターズ鷲獅子戦へ赴くと、思った以上にかつての仲間が勢揃い。ヒューベルト、ヴェルナデッタ、ペトラ、リシテア、ラファエル、レオニー、ヒルダ、そしてエーデルガルトとクロード……。

共に青春を過ごした懐かしい顔ぶれを手にかける苦しさも印象的でしたが、実は普通に戦局が厳しかったのがこのグロンターズ。

まずベルがめっちゃ容赦ない。遠くから攻撃を飛ばしては地味にダメージを与えてくるので、感情を捨てて速攻ベルから倒しにいくしかありませんでした。倒した時の胸の痛さナンバーワン。

次にペトラに向かうも、回避が高くてイングリットの攻撃が全然当たらない。おまけに攻撃力も強くて、反撃ダメージでこちらがやられそうになるほど。この時ペトラは戦死じゃなくて撤退で退場していって「そのパターンもあるのか」と心底ほっとしたのと、「退ける余裕があるなら退きなさい」って指示するエル様がかっこよかったのが印象的でした。

同盟も同盟で、将同士の位置が近いのと移動力が高いor攻撃力が高いキャラばかりですごく苦戦しました。少し様子を見ていればよかったものを、「どうせすぐ交戦することになるから」とフェリクスとイグナーツを近くに向かわせたのが大失敗。攻撃力が高すぎるラファエルとレオニーにフェリクスが狙われ、逃げようにも移動先にはリシテアかクロードが待ち構え……。敵の意識を分散させようとイグナーツを動かしても、なぜか敵がイグナーツに見向きもしない。アサシンは敵から狙われにいことをだいぶ後で知りました。

 シルヴァンとフェリクスの支援会話を見た直後にこの戦局は辛かった……。

まっすぐエーデルガルトに向かっていく殿下が道中のヒューベルトを倒し、後ろから現れたヒルダをドゥドゥーが退けたところで戦局は佳境に。残すは級長だけという状態になってクロードを倒しに行こうと向かうも、誰を当ててもクロードを倒せる戦闘結果予測がでなくてめちゃくちゃ焦りました。カジュアルモードとはいえ、可愛い生徒たちを危険に晒すわけにはいかないとしばらく逃げ惑っていましたが、逃げ切れず攻撃を浴びたカサコ先生が魔法で反撃し、クリティカルを出してあっさり撃破。なんかごめんね。

混乱をきわめたグロンターズ同窓会も、ブチギレ殿下がエーデルガルト様の首を狙うも取り損ねて終了。我を忘れる殿下、必死でなだめるフェリクスパパ、そこに現れる殿下を狙う者、そして……。

 

つづく……。

*1:殿下に向かって直接「猪」と呼びかけるフェリクスとそれに「なんだ」と返事をする殿下で一瞬だけシリアス吹っ飛んだ

FE風花雪月(一周目:青獅子)回顧録・その2

kskksk.hatenablog.com

 続きです。5年後・蒼月の章から。

感想というより後追いプレイ日記だな?と思ったのでタイトルを「回顧録」に変更してみました。

 

※記事すべてにわたりネタバレです※

 

 

 

第一部の幕引きとともに闇に飲まれた主人公カサコ。目覚めるとそこは5年の月日が経ち、約束のフォドラ千年祭(だったよね?)の年になっていた。約束を果たすべくガルグ=マクへと赴いたカサコを待っていたのは、変わり果てた姿の級長だった……。

金髪の伊達政宗やん!!!??!?!?!?

正直、ものすごく…ショックでした……。聖川家の跡取り息子を彷彿とさせるような爽やかさと強さを併せ持った麗しいご尊顔、その一部が傷つき、艶のある髪は乱れ伸びまくり、一体何を食べて生きていたのか体格は以前にも増して逞しくなり……ていうか金髪の伊達政宗やん?!?!??!?!?!?!

殿下の境遇を思うと心が疲れきり荒れ果てているのはまあ仕方がないとしても、あまりの変わり果てた姿にしばらく呆然としました。

 ずっと私が鍛えてあげた鉄の槍+と予備でもたせた鋼の槍、万一のための傷薬まで持ってました。傷薬使ってよかったんだよ?

殿下の変貌に戸惑いながらも、賊退治の戦闘が開始すると、5年前の約束を果たしに仲間たちが集まってきます。ちょっとずつ仲間が登場するこの演出最高だな。

 その節は本当にありがとうございます。ここだけで三日三晩妄想できる。

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みんなが約束通り集まり、殿下の様子に戸惑いつつもガルグ=マクで体制を整えることに。あのフェリクスですら戸惑うほどの殿下の野生獣っぷりに私もみんなも心を痛める中、私達を待ち受けていた今節最初のイベントアイコンの内容は……

 びっくりだよ。

さすがに第二部までくると散策や戦闘にも慣れたものでさくさくと進んでいく……はずでしたが、ここで本編の進行が一度ストップします。

そう、5年の時を経て支援会話Aが開放されたのです。

 

この記事を読んでいる人はご存知だと思いますが、関係性萌えとときめきの宝庫であり推しカプ探しの場でもある支援会話の中でも、だいぶキャラクター同士の関係性が深まっているさまが見えるのがこの支援会話Aです(よね)。

平日の夜に「ちょっとだけ……」と電源を入れ、支援会話を2つ3つ開いては興奮のまま語り出すこと一時間、興奮でしばらく寝付けなくなるという問題が発生してプチ不眠になりました。虚弱に萌えを過剰摂取させてはいけない。

担任教師改めお見合いおばさん軍師カサコ、可愛い生徒たちの未来を思いながら真剣に生徒たちの友情や恋愛模様を追いかけます。

  たまっていた支援会話を開くまで三日三晩かかった(マジ)

ツイートを抜粋して引用した通りですが、この時点での注目ポイントは以下のあたり。

・なんとなく応援したくなるアッシュとアネット

・しかしあまりにも面白いアネットとフェリクスのやりとり

フルーツバスケットにおける本田透のごとくすべての男女の心を溶かして絡め取っていくメルセデス

・どこをどう取っても萌えてしまう青獅子幼馴染

・思わぬ伏兵、シルヴァンとドロテア

 

……全然推しカプ定まらない!

青獅子幼馴染に至っては妄想をこじらせはじめる始末。確認ですが、本編はまだ第二部に入ったところです。

 妄想がこじれると「いっそどこもくっつかないでくれ」と思い出すタイプのオタク。

 

 殿下……そんな目で見ないで……殿下……

 

 

さらに続く!

 

FE風花雪月(一周目:青獅子)感想・その1

時は2020年9月。GWにあつ森目当てでニンテンドースイッチを手に入れてから数ヶ月、温め続けていた「ニンテンドーカタログチケット」のもう一枚をどうしようかと思い巡らせていたところ、各所からあるゲームへの熱い後押しがありました。

そのゲームこそ、ファイアーエムブレム風花雪月です。

 

そこからプレイすること2ヶ月と少し、ようやく一周目をクリアすることができたので、備忘録がわりに振り返って感想を綴っていこうと思います。ちなみに難易度はノーマルカジュアル、プレイ時間は現在までで98時間。さすがにかけすぎじゃない?

 

※ネタバレを含みます※

・最初~学校生活時代

「ひとつのクラスを選んで担任をする」ということは知っていたのですが、キャラの事前知識もあまり入れずに臨んだのでゲーム内ムービーの印象だけでクラスを選びました。

「めんどくさそうなのが少なそう」という印象で選ばれた青獅子組。ちなみに「追々は戦争をするゲーム」というのも知ってはいたので、どうにか気持ちを和ませようとできるだけ可愛い愛称をつけました。(カタカナ覚えられないし……)下のツイートがお気に入り。

 

我らが級長・ディミトリ殿下の第一印象。

 先生に向かって「お前」はマジで今でもどうかと思ってる。

その後は不慣れながらも戦闘をしたり、目的がいまいち掴めないまま探索をしたりしてちまちまと進めますが、プレイ開始から一週間である物の存在に気づきます。

そう、支援会話です。

オタク心がときめきを動力として動き出した瞬間である……。

支援会話の存在から一気に視界が開け、生徒たちが可愛くてしょうがなくなり、のんびり進行だったプレイの速度も加速しました。

 

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みんないい子。

 

しかしそんな平和なクラスの空気とは裏腹に、ストーリーでは可愛い生徒たちに次々と受難が降りかかります。ある者は大好きな養父と、またある者は血を分けた兄弟と敵対することになり……。あまりに青獅子生徒ばかりが苦難に遭うので「私が担任したばっかりにこんなストーリーになってしまってごめん……」とすら思っていたんですが、前半は担当学級によって大きくストーリーが変わるわけではないと後で知ってより一層お通夜気分になりました。どっちにしろ彼らは受難の運命だったのか……。

 

 

 

青獅子幼馴染にときめき、女子たちに心を和ませ、シルヴァンに乙女心を乱されながらも、戦闘にも散策にも殿下の麗しさにも目が慣れてきた頃。ついに物語は大きく動き出すための準備を始め、殿下が不穏な空気を醸しはじめます。

 今見ても胸が痛い。

 

 駆け込みでドロテアとイグナーツと学校関係者をスカウトし、なんだかんだと炎帝を撃破して第一部は終了。第二部の幕開けで私を待っていたのは……

 栽培方法の指南だった……。

長くなりそうなので第二部の感想とプレイ回想は別記事にします。キャラクター雑感も書けたらいいなー。

最後にプレイ中の楽しそうなツイートをいくつか抜粋して終わりたいと思います。

 

 

つづく!!!