イヤイヤ期

ゲームの感想文やプレイ日記、その他Twitterに書ききれないことなど。@ksk_open

リラの家のことが気になりすぎて年表を作った

こんにちは。

金色のコルダシリーズといえば、巷では妖精の島に飛ばされてドキドキサバイバルを繰り広げるゲームが発売中で盛り上がっる今日この頃ですね!

オクターヴはまだ買えていませんが、妖精の世界といえばアレクセイ、アレクセイといえばリラの家。これは何かしらの新情報が出てきてもおかしくない!?(まだ噂は流れてきませんが……)

ということで、今までのリラの家に関する情報を整理すべく、「リラの家年表」をまとめてみました。コルダ3,4,AS本編の情報をもとにまとめたものでネタバレを含みます!情報抜けや個人の憶測を含む場合がありますのでご了承のうえご覧ください。ちなみに作成者の私は天宮の女です。

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字が汚くてすまんな……。
画像右上にもある通り、紫背景の部分がリラの家で暮らしていたと思われる部分です。

冥加とニアがリラの家に来た年齢と天宮が函館を離れた年齢は作中で言及されていましたが、他の部分はやはり曖昧なところが多いですね。双子がリラの家を離れた時期については、

・天宮は一人でリラの家に暮らしていた
・AS函館より函館天音(高校)は寮生活

という情報から、中学入学と同時に寮に入ったのではないか?と推測して、暫定的に年表に記してみました。

 

○この年表から考えられること

さて、ここからはオタクお得意の妄想コーナーです!!長いので暇な人だけどうぞ。

 

・ニアと天宮が一緒に過ごした期間は少なくとも8年ほどある

ここテストに出ます。
天宮が物心つく前=3歳以前にはアレクセイの元にいた?と推測すると、ニアがリラの家に来た時には既に天宮がいたと思われます。また、リラの家についてはニアが「天宮がいないなら誰も住んでいないんじゃないか?」と言ったことから、天宮はニアよりも後にリラの家を出たと考えられます。つまり、ニアがリラの家に来てから自主的に去るまでの期間、ずっと天宮と一緒だった可能性がかなり高いです。もちろん、その間にアレクセイのスペオキ*1として海外を飛び回っていた可能性もありますが、ニアがあれだけ天宮を嫌っている=それだけ関わりがあったという妄想は容易だと思います。ちなみに書いてる私はやや複雑な思いです。

ちなみに、ニアが天宮のことを毛嫌いしている理由に関しては、「同じピアノで才能の差を目の当たりにさせられたから」「天宮がマジでやばい奴で何かと被害に遭ったから」「なにかの反動」の3つの説がよく会話に挙がります。個人的には全部が混ざり合ってのことなんじゃないかな~!と思ったり。

 

・ソラくんとみんなの面識

支倉氏が亡くなったタイミングは名言されていませんが、スチルの作画の幼さに加えて、一人で町に出てフルートを吹ける年齢であったことからソラくん10歳前後では?となんとなく推測しています。ニアとは双子であり4歳までとはいえ一緒に育ったこと、AS函館の感じからもお互いをきょうだいと認識していることは明らかです。天宮はASの天宮珠玉ルートにて、天宮が「支倉」とソラくんを指して言うシーンがあるので、天宮とも面識があると考えられます。年表を見ても、この二人とは少なくとも1年~長くて4,5年くらいは一緒に過ごしていたと考えてもいい気がしています。

問題は冥加ですが、まず冥加自身は一瞬とはいえ、天宮のピアノの才能が分かる程度には一応あの家で暮らしていたのかと思います。ニアともお互いに存在は知っている雰囲気があった気がします(多分……)が、当時既に自分の音楽をしまいこんでしまったソラくんが、果たして冥加の目に留まる機会があったのかは微妙なところかもしれない……と思いました。記憶の中では、冥加とソラくんがお互いの存在について言及する箇所は無かったと思うので尚更……。ソラくん、なんとなく不登校で引きこもりのイメージがあったのですが、別にそんなことは言われてないなと今これを書きながら気付きました。なんかごめんね。

 

・ 御影さん、完全に姉

天宮と冥加の8歳上なんですね。天宮4歳で中学1年生、天宮7歳ニア6歳で高校1年生。リラの家に暮らせる上限年齢のようなものがあるのかは分かりませんが、まあ一般的に高校卒業の18歳までを子供と仮定するとしても、天宮10歳ニア9歳くらいまではお姉ちゃんしてくれていた可能性が高いような気がします。冥加がリラの家に来る頃は御影さんも19~20歳になるはずなので、既にアレクセイの秘書として海外にも帯同していた可能性もあるのかも。もちろん他にもお兄ちゃんお姉ちゃんポジションの子供たちがいた可能性も十分ありますが、それでもこれだけ手のかかる子供の世話を焼いてたら「あなたたちのママじゃないっての!」ってほどに高校生から慕われてもしょうがない……。いずれにせよ間違いなくリラの家の功労者ですね。

 

・アレクセイ、20代でこんなことしてるの?

アレクセイの年齢はおまけのつもりで書いてたのですが、「アレクセイ24歳」に書きながら何故かすごくびっくりしました。遅くともニア引取時(アレクセイ29歳)にはリラの家があったと考えられるので、20代のうちに若手育成を始めていたことは間違いないですね。人材育成に目を向けるにしてもちょっと早すぎやしませんか……?さすが天才指揮者は只者じゃない。実際指揮者として名を挙げたのは20~30代頃にバリバリ仕事をしていくうちに~という感じだろうと思うので、リラの家は本当に仕事の片手間に置いてたんでしょうかね。

 

 ・冥加さん、義務教育は?

全然関係ないんですけど、冥加だけ「中学入学」って書いてないな……とふと気になってしまいました。一応海外のスクールとか通ってたのかな……?

 

○年表からは分からなかったこと

年表作成にあたり、できる限り丁寧にゲーム内情報を集めましたが、なお解消されていないリラの家関係の疑問点がわんさかあるのでまとめておきます。

・(天宮)何歳の時どういう形でアレクセイの元へ引き取られたのか

・(天宮)アレクセイのお気に入りだった時は函館が拠点だったのか、冥加同様海外中心だったのか

・(天宮)何歳から、どのくらいの期間一人だったのか(年表では中学2,3年時の2年間?)

 ・(ニア)リラの家を離れたのはいつ頃か(年表では中学入学時と仮定)

・(ソラ)何歳の時にアレクセイの元へ引き取られたのか

・(ソラ)リラの家を離れたのはいつ頃か(年表では中学入学時と仮定)

・(ソラ)なぜリラの家があるのに寮暮らしなのか

・(全体)どのくらいの年齢までの子供が暮らしているのか

・(全体)函館天音中等部は寮なのか、もしそうならば天宮はどうしてそこに入らなかったのか

・(全体)音楽を諦めた子供はどうしたのか

・(全体)家事を含む生活形態はどうなっていたのか(子供たちだけで行っていた?)

 

多いよ。リラの家、業が深い……。

一個人がまとめたものであり、情報の見落としや知らない場所での新情報も存在するかもしれないので、何か知ってる人はぜひとも教えてください!ブログのコメントでも結構ですし、Twitter経由で匿名メッセージサービス(マシュマロ)も利用しているので恥ずかしがり屋さんはそちらからでも……!

marshmallow-qa.com

もちろんTwitterに直接でも大丈夫です。

 

すっかり長くなりましたが、最後に自分用にリラの家関係者呼称一覧をまとめて終わりにしようと思います。こちらも抜け、間違いがあったらご指摘いただければ幸いです

 

冥加……アレクセイ/御影/天宮/支倉/(ソラ:言及なし)

天宮……先生/御影さん/冥加/支倉さん*2/支倉*3

ニア……アレクセイ/御影/冥加/天宮/ソラ

ソラ……アリョーシャ/(御影:忘れた)/(冥加:言及なし)/天宮*4/ニア

 

*1:スペシャルおきに」の略、特別に気に入られている子を指す、おそらくジャニオタ用語です

*2:オクターヴ体験版にて確認

*3:AS天宮珠玉にて確認

*4:2014年の公式Twitterにて確認

同人誌「キミのとなりで過ごす日々」あとがき

※この記事は、2月24日開催「ラヴ♥コレクション2019」にて頒布した同人誌のあとがき記事です。

 

コルダ3に出会って数ヶ月、人生で初めて同人誌を出し、そして今回二冊目として初めての夢小説本(爆笑)を出すこととなりました。いや、本当、すごいことだと思います。


そんなわけで、先日のラヴコレではじめて即売会にサークル参加しました。スペースに足を運んでくださった方、本を手にとってくださった方、本当にありがとうございます。

頒布の際にあとがきペーパーを同時に付けようと思っていたのですが、上手く印刷できず諦めたので、このたびブログ記事として公開することにしました。あとがきですので、読了後に読まれることを前提に書いています。もし暇すぎてこの記事だけ読んでしまい、「一体どんな本なんだ……」と気になった方がいましたらどうぞ通販をご利用ください(露骨な宣伝)

kskksk.booth.pm

 一応簡単に説明をすると、長く付き合ってるカップルが手も繋がずキスもせずだらだら喋ったり喧嘩したり喧嘩にもならなかったりする話を8人分集めた短編集です。どの話も大抵部屋の中かショッピングモールにいます。

  • 各話あとがき 
    • 天宮静「君色クローゼット」 
    • 七海宗介「出動!あなたのヒーローです」
    • 榊大地「Sweety,Grumpr,Honey
    • 東金千秋「チョコレート・オーバーライト」
    • 水嶋悠人「天高く、馬肥ゆる……?」 
    • 水嶋新「Don't forget me,PLZ!!」 
    • 八木沢雪広「秋の空、彼女の背中」 
    • 芹沢睦「グッドモーニング・マイ・ラブ」 
  • 全体を通して
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記事一覧から見るとリンクが表示されないようですが、「続きを読む」をクリックすると上記リンクから飛べるようになります。ご活用ください。

 

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金色のコルダ4 初プレイ感想

こんにちは。

9月も後半に入り、長く暑かった平成最後の夏の終わりを告げるかのように、秋風が金木犀の香りを運んでくる今日この頃です。

さて、平成最後の秋、そして冬に私が何をするのかというと……

 

乙女ゲームです。

 

そんなわけで、今回は夏に感想記事を書いた「金色のコルダ3」の続編「金色のコルダ4」の初プレイ感想を綴っていきたいと思います。 

前回「金色のコルダ3」の感想記事はこちらからご覧ください。

kskksk.hatenablog.com

 

なお、この記事は12人の攻略対象を一通りプレイしてからまとめて書いていますが、今回はプレイしながらリアルタイムでイラストによるプレイ日記をつけていました。もしお暇でしたら、あわせてご覧になってみてください。

 

 

金色のコルダ4について

前作「金色のコルダ3」は、ヒロインが夏休み直前に星奏学院へ編入してから、夏の全国大会優勝を目指すまでの一ヶ月ほどのストーリーでした。その続編である今作は、その夏が終わって数ヶ月、10月後半~12月の終わりにかけての期間を遊ぶストーリーです。

内容は、「夏の大会をともに行ったメンバーと一緒に、年の瀬のジルベスターコンサートを開催しよう!」というもの。ヒロインが主催で合奏団を作り、好きなアンサンブルメンバーで自由にコンサートを開催していきます。コンサートの出来栄えや合奏団の知名度が、各キャラの攻略やゲームの進行に関わりつつも、主に相手キャラとの交流を通じてゲームを進めていく感じです。

今作の大きな特徴のひとつであるといえるのが、攻略対象の好感度に「相手からの想い」「主人公からの想い」の二種類があるということ。相手からの想いが高いとEDで彼から告白され、逆にヒロインからの想いが強いとこちらから告白する形になります。そのほか恋愛イベントも想いがどちらかに偏っている場合のみ発生するものが用意されていたり、「慰め告白」という、ヒロインが告白して振られた場合、ほかに「相手からの想い」が強いキャラがいると、振られたヒロインを慰めにくるというEDが設定されていたります。

これがもうどえらい楽しい。さらに、キャラクター間の友好度も設定されていて、本来あまり接点のないキャラクター同士であっても、アンサンブルを組んで友好度を上げることで仲間同士の会話が見られたりもします。

ゲーム自体の難易度は前作「コルダ3」を遥かに上回るもので、一度に同時攻略できる人数も2,3人が限界、もしくは一本に絞っても難しいほどのキャラクターがいたりするほどです。そのため周回プレイは必須なのですが、ちまちまと周回を楽しめる要素があるため、気づけば周回が止まらなくて眼精疲労になること間違いなし!といった感じです。

もはや正式なプレイ時間は覚えていませんが、購入してからこの記事を書くまでに一ヶ月以上かかっていることからも、結構な時間がかかっていることは間違いないと思います。男を簡単に手玉に取るだけでは物足りない、ゲーマー気質の乙女には特にオススメの一作です。

 

☆各キャラクター感想およびプレイ雑感

前回にならって、自分が攻略した順にひとりひとり感想を述べていきます。例によって「金色のコルダ4」および前作「金色のコルダ3」のネタバレを含むので、お気をつけてご覧ください。

水島 悠人(1年・チェロ)

一周目に攻略。前作コルダ3の感覚で4,5股かけるつもりでプレイしたら全然うまくいかず、最後まで生き残ったために初回攻略キャラとなりました。一周目で想いED、それ以降に想われEDと慰め告白をクリアしています。 

 まぁ~~~~~~~~スチルのお顔がいい。美少年サイコー!結んでいてもおろしていても髪がサラッサラで、ハルくんがもし髪を切ることがあったらその毛束を筆にしておいてほしいな……とか思いました。赤ちゃんの髪と変わらぬ柔らかさでいい筆になると思います。

一緒に文化祭の準備をするのも、ハルくんの女の子のタイプを盗み聞きしようとするのも、ハートのおせんべいを割られるのもものすごく楽しくて、安定して心和むルートだったのです、が。

一周目、まさかの告白して振られるというEDを迎えました。

というのも、コルダ4では告白する場合、成功には相手からの想われポイントが一定以上必要で、高ければ高いほど断れにくいというシステムをまったく知らないままプレイしていたんですよね。システムがガラッと変わったにもかかわらず、前作の感覚で「恋の音4つ鳴らしたしもう安泰!」と思って想われポイント200ちょっとで放置してしまっていたことが敗因でした。

直後にゲーム内Tipsが現れて「リロードすると成功する可能性があるよ!」と出てきたため、3回ほどリロードしてそのまま想いEDを迎えたものの、リロードするたびに私の気持ちはどんどん冷めていってまったくときめけませんでした。リロードで実る思いってなんだよ!!ホルモンバランスでも関係してんのか!!

そんな苦い思い出は残りつつも、その後もハルくんの想われEDや慰め告白を回収し、やっぱりハルくんは最高だな~~~!という気持ちで攻略を終えました。慰め告白の「忘れてください、あなたを振った男のことなんか」という台詞がかっこよくてたまらなくて、脳裏に「結婚」の2文字が浮かびました。私を振った男を(冥加さん)だったので尚更!彼を相手にしてそんなことをなんの臆面もなく言えるの、きっとハルくんの他には天宮と東金さんくらいだよ!

 

榊 大地(3年・ヴィオラ

上述のハルくんと同様に、初回プレイ時の攻略生き残りキャラ。想いED想われEDおよび慰め告白をクリア済。

大地先輩ルートは校内でありとあらゆる女を喜ばせまくっているさまを目撃するところから始まります。夏の私との思い出はなんだったの?そのうえで「好きって言っても信じてもらえないんだな」とか、「これでも努力してるつもりなんだけどね」とか、本気なんだよアピールをちょいちょい挟んできますが、そう思うならまず他の女にちょっかいをかけることをすっぱりとやめていただきたい。分け隔てない優しさが先輩の魅力だともちろん分かってはいるんですけど、でも、ねえ。

なんでもサラリとこなす大地先輩の「こう見えて結構努力してるんだよ?」という言葉に「知ってますよ」と返すシーンは大地先輩ルートの中でもかなり好きな部分ですが、そもそも普段の先輩は意識して他人に自分の手の内を見せておらず、理解されないというよりも理解されたくないのでは?とも思いました。理解されない、見られていない状態がむしろ安心だったのに、自分の内側を見透かすような女の子が現れて、それが不思議と嫌じゃない。とか、見透かされたことによる動揺が恋のときめきに変わる。みたいな解釈をすると、ときめき度が上がりそうだな~なんて考えていました。夢女すぐ自分好みの解釈する~。

しかしながら。そんな大地先輩もハルくんと動揺、一周目に華麗に振られるEDを遂げました。

散々「かわいい、好き。本気だよ」と言いまくった挙げ句、「君のことはかわいい後輩以上に見れない」と振られたときは本当にVitaごと海に投げ捨てようかと思いました。かわいい後輩をコートの中にすっぽり収めといてなに言ってるんだ貴様は~~~!!!!
結局4回くらいリロードしましたが、振られるたびに憎悪にも似た気持ちが高まっていくようでした。EDの内容?記憶に残ってないですね……

とはいえ、大地先輩は比較的攻略しやすく、キャラクターとして当て馬にするにも非常にちょうどいいポジションなので、なんだかんだ一番回数をこなしたのは大地先輩ルートだったりします。大地先輩ありがとう!
一番好きな大地先輩はハルくんルートで突然出てきて茶化すだけの大地先輩です。
先輩!当て馬ロールが輝いてるよ!

 

天宮 静(2年・ピアノ)

前作コルダ3でズッブズブに落ちた本命キャラ・天宮です。システムを少し理解した2周目に意気揚々と攻略しました。初回プレイで想われED、以降想いED、慰め告白をクリア。

夏に出会ったときは感情の乏しいお人形さんだった天宮くん。続編の世界観での彼は「夏にヒロインと恋をした」記憶は持ち合わせてるようでしたが、どうやら私と恋をして培った情緒は秋の風にすっかりさらわれてしまったようで。開幕「出会いの次は別れだよね」などと言われた時は、「ふざけるな!?」と声に出して叫びそうになりました。

そんな天宮くんは、今度は今回のシステムでもある「片想い」に興味があるとのことで、結局夏と同様に恋人ごっこのような真似をすることに。

天宮くんは案外何事にもノリノリなので、バイト演奏に行っただけの結婚式会場で楽しくはしゃいでみたり、小指を赤い糸で結んでみたり、電話越しに妄想デートをしたりと、ひとつひとつが非常に楽しかったです。失ったと思ってたけど、やっぱり私への恋心残ってたじゃん。なによ~もう~!

 途中短期留学で2週間ほど日本を離れてしまうのですが、コルダ4のピアノ担当が天宮くんしかいないので、他の男子と同時攻略をしていると「ピアノがいなくて楽譜を買わないと練習もできない……」なんて目に遭うことが多々ありました。また、「留学するんだ」という話は出たものの、攻略に失敗したせいで一向に留学せず、留学するする詐欺が起きたりもしてシュールでした。特に冥加さんが真剣に天宮不在時の演奏曲を選んでいたのに留学しなかった時なんて、さすがに冥加さんが可哀相で笑った。 

ちなみにすっかりヒロインと同学年だと思いこんでいたので、進路の話が出た時は普通に驚きました。だって天宮くんって年齢の概念とか無さそうで…

例によって天宮攻略時だけうるさくツイートしてしまったので、備忘録も兼ねて天宮攻略時のツイートを貼っておきます。

 衝撃発言。

 乙女ゲーで現実を見てしまう哀れな女。ロマンチック好きにはたまらないイベントでした。

クリスマス。普通にびっくりしたし、あのイベントは結局なんだったんだろう…と未だに分からない。 

 このあと「ただバレエ音楽が好きなだけ?」「トロイカもあるし単純にロシアの曲に思い入れがあるだけでは」と現実に気付きはじめましたが、こじつけオタクは自分のときめく解釈を胸に生きていこうと思うことにしています。

言いたいことは全部ツイートで言ってしまったのですが、なにはともあれ電波度増してますよね。天宮くんが楽しそうなのでオッケーです。 

私はニアちゃんとヒロインの絡みが大好きな百合厨なので、ニアちゃんが天宮に冷たいさまを見るたびに心のときめきを抑えきれません。ニア→ヒロイン→天宮→音楽の関係……良くない……?

 

土岐 蓬生(3年・ヴァイオリン)

想いED、想われED、慰め告白をクリア済。夏にはロマンチック蓬生という異名を持つほどに(呼ばれてない)ロマンチックなルートが印象的だった土岐さんです。
さて今回は…と挑むと、いきなりの開幕無断ひざ枕。ちょっと。

序盤から自信のなさげな反応や、ゆるめの選択肢を好む土岐さん。デートをしても、演奏しても、とにかく優しいというか甘やかす反応を返してくれます。ヒロインはそれで気分よく過ごしていられたのですが、東金さんいわく「土岐蓬生は対等なやつにそんな態度をとる男ではない」(意訳)と。要するに土岐さんはこちらをナメくさって甘やかしてくる、そしてそれに乗ってくる扱いやすい楽な女として一緒にいたけど、そんなんじゃ本気で彼の心はつかめていない!本気にならなきゃ!というスポ根ルートです。こういう時に突然出てくる東金千秋、結構好き。

 コルダ3の時点では「いてもいなくても変わらない、サラリと横にいられるところが好き」と言っていた彼が、結局それだけではダメだったと気付くという話なのかなと思ったりもしたのですが、私は土岐さんとの夏が普通に好きだったので「なんやねん貴様~!」という気持ちになったことは否定しきれません。まあ土岐蓬生の男を本気にさせるには、ひと夏の思い出じゃ足りなかったってことなんでしょうね。難しい男だ…。
土岐さんルートで一番好きなのは彼に振られる時。他の男に振られた時は「ぐぬぬ…」という気持ちが強かったものの、土岐さんは土岐さんなりに真剣な女の子の気持ちに真摯に答えてくれたので、恋が実ったときよりもキュンときました。優しく振られたい年上NO1。

 

八木沢 雪広(3年・トランペット)

想われEDをクリア。お坊ちゃん揃いの「金色のコルダ」中でも「いい人」代表NO1!でお馴染みの八木沢先輩です。

忙しい受験生にもかかわらず、呼べば嫌な顔ひとつせず横浜まで来てくれる八木沢先輩はやっぱり超いい人。自分の趣味の用事よりも部員との親睦を優先させたり、ヒロインの相談にも乗ってくれたり、本当の本当に超いい人。夏には「いい人すぎて物足りない」なんて言いましたが、いい人もここまでくるとキュンときます。彼は間違いなく「いい男」です。

八木沢先輩のルートは、先輩自身の進路なんかも絡んでくる正統派な乙女ゲームルートです。実家関係者に会うこともあるのですが、「彼女です」でも「違います」でもなく「お世話になっている方です」と丁寧に紹介してくれるのがま~~大人でキュンときました。八木沢雪広、どこまでいってもいい男。クリスマスのイベントもピュアっピュアで、どっかの彼女でもない女をコートにすっぽり包む先輩とは大違いだなと思いました。クリスマスイベのなかでは1,2を争うほどに好きです。

この記事を書いている現在、まだ八木沢想われルートを攻略していないので、彼のすべてについて語ることはできないのですが、相変わらずのいい男をパワーアップさせてくる手腕に唸りました。いい男だ…(まだ言う)

好きなランチ場所がファミレスというのも好感度の高いポイント。一緒にサイゼで間違い探ししましょう~!

 

水嶋 新(1年・トロンボーン

想いED、想われED、慰め告白をクリア。夏ではピロシキのイメージが強かった新ですが、4ではもうとにかくスチルイベントが可愛くて可愛くてたまらない。直接の後輩であるハルくんがかっこいい路線のコルダ3、4において、新のかわいさは唯一無二。夏よりもグングンと株が上がりました。

3でもちらりと感じられていた、新の強運や要領の良さ、他人からもよく好かれる人懐っこさがより丁寧に分かりやすく描かれていた印象です。
ちゃっかりしていることは事実だけれど、新自身も困っている人をよく助けていたり、実は偏差値の高い至誠館に入っていたり等、運だけではなく彼自身の努力があってのものだということが垣間見えます。人好きして来るものを拒まないあたりは、いとこのハルくんとも似たものを感じますね。そういう彼の気質こそが、幸運の女神に愛される所以なのかもと感じることができました。

ただそうした優しさや努力も、決してヒロインの目の届くところで判明するわけではないあたり、大地先輩と似た感じの見せたがらないカッコつけなのかもなと思います。大地先輩のカッコつけはどこまでも板につきすぎていて、新のカッコつけは青さが残る感じ。だからこそ、クリスマスにかっこ悪いところを見られてしまって凹むけれど、それでも自分に寄り添ってくれたヒロインに惹かれるんだろうなと思いました。

 他のジャンルの昔の男*1と比較するようで申し訳なさもあるのですが、新って大体そんな感じだなと思ったツイートをひとつ。
新のその思い切りの良さは財産だぞ!がんばって!

 

七海 宗介(1年・チェロ)

想いED想われEDをクリア。天音のオドオド美少年七海くんです。女性声優の美少年ボイス最k……声どうした?

音楽の才能と引き換えに人として大事なものを失っているでお馴染みの天音学園ですが、夏よりも色々と失われつつある印象を強く受けます。声の可愛らしさとかも。天音学園、恐ろしいところ……。

それでも夏には天音のなかでは自我を保てていたように見えた七海くんでしたが、プロローグでニアちゃんから男子たちの情報振り返る場面で、「あいつも天音の門戸をくぐるだけのことはあるよ」とコメントされていて、ルートが進めば進むほど「なるほどなあ……」と思う感じでした。

一見自信がないようだけれど、本当は誰よりも自分を曲げられず、認めてほしいけれど嫌われるのが怖い。実は七海くん、若干私自身に近いところがあって、なんというか攻略しててちょっとしんどかったです。恋愛とかいいから君はさ…一度さ…いや、一緒にがんばろうね……

 恋愛ルートとしてはそんな個人的理由でしんどかったのですが、七海くんはフィールド上の仲間会話が面白いもの揃いで好きです。天宮を驚かせるほどの自信家っぷりとか、大地先輩が気圧されるほどの推しの強さとか、あと待受の話とか……。七海くんはこれ以上こじらせる前にきちんと青春してほしい。頼むよ。

 

如月 響也(2年・ヴァイオリン)

想いED、想われED、慰め告白をクリア。プレイヤーの私の乙女心を掴んでいったのが天宮静だとしたら、私の少女漫画好きの心をかっさらっていったのが如月響也です。

幼馴染でいつも一緒だったヒロインと響也、ところが響也だけコンクールに出ることになり、ヒロインは置いていかれた気持ちに…というのが主軸かと思いきや。
小さい頃から当然のように一緒だったヒロインが、響也に対して無意識に持っていた気持ちが恋心だと気付く、そんな話でした。

響也ルートに関しては萌えとときめきが止まらず、なにも説明できない状態なので、ひとまず響也ルートを攻略しながら萌え苦しんでいる様子をご覧ください。

突然の浮気。
しかし最後は無事に響也とハッピーエンドでした。

基本的に乙女ゲームは本名プレイ派なので、ブログでもデフォルト名ではなく頑なに「ヒロイン」と記し続けてきましたが、響也ルートばかりは私とかどうでもいいな!!!という感じです。響也~!かわいい幼馴染のヒロインと幸せになってくれ~~!!

私の口から「響也ルートは萌える」以上に言うことができないので、詳細が気になった方は「金色のコルダ4」を購入して響也ルートをプレイしてください。あわせて前作「金色のコルダ3」もどうぞ!*2

 

如月 律(3年・ヴァイオリン)

 想いED、想われED、慰め告白をクリア。

コルダ3の感想では「ヴァイオリンを作る仕事に就くのかなあ」なんてわかりきったことをドヤ顔で述べましたが、そのあたりに焦点が当たる話でした。

バイオリンが大好きな律は、バイオリンが他の楽器と比べても身近に感じてもらいにくく「(壊したりしそうで)怖い」と言われることに悩んでいて、さらに律自身も周囲から「怖い」と言われることにも同様に悩んでいます。でも本当の律は優しくて真摯すぎるだけで、バイオリンも扱いさえ分かっていればすごく温かい音の出る楽器で。バイオリンというのは、律そのものなんだなと思わされました。本当は購買の菓子パンの話題に混じりたい律、あまりにも可愛い。

律がヒロインを名字で呼ぶさまに「律にも女の子を名前で呼ぶのは恥ずかしいっていう思春期感情があったんだなあと思うと萌える」なんて常々思っていたので、ED直前で名前を呼ばれてものすごくときめきました。

 まあ次のセリフでは名字呼びに戻ってたんですけど。

ちなみにこの後少しだけアニメ版と漫画版のコルダ3に触れる機会があったのですが、双方ヒロインが「小日向」と呼びかけられショックを受けていて「わかる~」と声に出して頷きました。両メディアとも星奏学院に来て「部長」「部員」という関係があるから「公私混同するな」という意味で名字呼びをするという解釈で、思春期感情じゃなかったんだな…と思うとちょっぴり残念ですが、勝手なオタクは「久しぶりに会ったから少し恥ずかしくて…」という気持ちもちょっとあったという解釈にしておきます。

律ルートをやっていると律のことはものすごく好きだなと思うのですが、「もう離れ離れにはなりたくない」「離れるのは辛い」と言われるたびに「いやそっちが一方的に置いてったんだよね!?」と思ってしまうのだけどうにかしたい。うちのヒロインは根に持つタイプだぞ~律~!

 

須永 巧(学院講師・ヴィオラ

コルダ4からの新規キャラ、オケ部顧問の須永先生です。

イワトビペンギンのような見た目(知人の談)とチャラついた口ぶりで女子高生の純情を弄ぼうとしてきますが、実は純情なのは先生のほうで、女子高生にたじたじにされる可愛い25歳を楽しむようなルートでした。

EDは1種類のみで、基本的には学校でしっかり須永先生に練習をつけてもらっていればぐいぐい好感度が上がるという攻略の容易さにも、須永先生の純情っぷりがにじみ出ているような気がしました。

悲しいかなヒロインよりも須永先生のほうに年齢が近いので、最初こそ「いい年した大人が女子高生に……」なんて思ったりもしましたが、うっかり手を出したりきっぱり関係性を築くようなEDではなかったので、それは非常に安心できて良かったです。

 好感度とイベント条件の関係で仕方ないのだけれど、本当に毎日毎日須永先生に声かけられたときはちょっとだけ怖かった。女子高生相手ですよ!手加減してください!

噂によると、彼のルートは前シリーズの「金色のコルダ」をプレイしている人はより一層楽しめる感じだったようなので、いつか前シリーズをプレイした時にはもう一度攻略してみたいと思います。

 

火積 司郎(2年・トランペット)

想われED、慰め告白をクリア。砂漠のサボテンボーイこと(誰も呼んでない)硬派な兄貴火積くんのルートの主軸は、「まさかの恋のライバル登場!?」といったような、やはり王道のストーリーでした。

見た目は怖いけれど、本当は優しくていい人なんだ!というのを周囲に理解してほしい気持ちはあったものの、いざ周囲が、特に女の子が火積くんと楽しそうにしているさまを目にすると、どうしてかもやっとしてしまうヒロイン。それ、恋!恋だよ~!

ヒロインは勝手に「あの子と仲良しだし、付き合ってるんじゃ…?」なんて思いこんだりしますが、おそらく周囲は最初から「どう見てもかわいい彼女と一緒だよね」と思っていただろうあたりが微笑ましかったです。

火積くん自身も、「本格的にデートじゃねえか!!」と声に出して叫びだしたり、転んで覆いかぶさるヒロインに向かって「勘弁してくれ~!!」と絶叫したり、硬派を通り越して青い青少年っぷりが出まくってて面白かったです。素直に笑った。

余談ですが、火積くん攻略時、並行して天宮想いルートの攻略も行っていたら、何故だかイベントのタイミングが重なる重なる。

天宮くんの誕生日を祝った夜もに火積くんとふたりで夜の雪を眺めたり、なんだか無駄に申し訳ない気持ちにさせられました。火積くんが好きな女が天宮にぞっこんなのがまた……。

 

冥加 玲士(3年・ヴァイオリン)

想いED、想われED、慰め告白をクリア。夏の時は「多分冥加さんと私は言葉が通じていない」と思ったのですが、今回もファーストコンタクトで同じことを思いました。

しかしながら、今回の冥加ルートのヒロインは怖い顔で睨んでくる相手に「合奏団に入りませんか?」「今の演奏どうですか?」などと、しれっとした顔で自分の話をぶつける鉄の心臓ガールなので、なんだかんだ楽しんでプレイすることができました。

冥加さんも私がどうというよりヒロインでとのやりとりを楽しむところが強かったキャラクターで、こちらから見えない角度で赤面していたり、声をかけてこなくなったヒロインを心配したり、なんだかんだ家に招き入れてクリスマスを過ごしてくれたり「すごーい!冥加さんってヒロインちゃんのこと好きだったんだー!!」といった何故か新鮮な驚きを感じながら茶化したような気持ちで進めていました。夏よりは多少言葉が通じるようになった気がします。

彼に振られた時と慰め告白で、やっと彼のこじらせっぷりと萌えどころが分かって、「ふむ、なるほど…」と納得した顔でうなずいてしまいました。ここまでくるのに作中で5ヶ月かかったよ!彼のほうは7年かかってるけど!

 

東金 千秋(3年・ヴァイオリン)

想いED、想われEDをクリア。全員一周するまでで、最後の攻略対象です。私は「好きなおかず早めに手を付ける」派でありながら「ケーキのいちごは最後にとっておく」派でもあるので、本命ではないけれど、絶対に最後を美味しくしめくくる「ケーキのいちご」として、あえて最後に東金さんを残しました。

 最後とあってシステムにはだいぶ慣れていたはずなのですが、ま~~~攻略がめちゃくちゃ大変でした…。コンサート高評価が必要だったり、アンサンブルメンバーに制約があったり、ゲームシステムが非常に有効的に絡んだルートで、さすが東金千秋、攻略するには生半可な覚悟でいてはいけないなと実感させられました。

前作の感想で「金色のコルダ界の跡部様」と紹介したのですが、彼の今回のイベントは「ファンクラブに目をつけられ絡まれる」「社交界のお姉さま方に意地悪をされる」等「ド定番のやつ~~~!!!」展開の連続コンボで非常に楽しかったです。

 東金さんのこういうところが好きシリーズ。

神南のふたりは、「東金ルートでちょっと出てくる土岐さん」「土岐さんルートでちょっと出てくる東金さん」がかなり好きなので、やはり個々人に恋をするというよりはコンビ・学校単位のくくりで萌えるタイプだなと思いました。キャラクターとしてはぐいぐい好きになっていくので、恋人よりもお友達やファンの一人になりたいです。

 あと、東金さんとは常々曲の趣味が合うな~!と思っていたのですが、どうやら彼は「大衆受けする耳馴染みのいい曲を選ぶというセンス」がお好きらしいので、彼と趣味が合っているわけではなく私のセンスが凡庸というだけの話でした。ちょっと悲しい。

 

☆全体を通しての感想

前作「金色のコルダ3」(3DS版)をプレイして割とすぐのプレイだったのですが、システムの難しさに驚くとともに悪戦苦闘しました。私は攻略を見ながらサクサクとプレイするスタイルを好むので、攻略を横目にプレイしていましたが、シナリオのボリュームもあってかここまでプレイするのに結構な時間を要しました。

だからこそ、冒頭にも述べた通り、ゲーム自体を楽しみたいゲーマー気質の乙女にはうってつけのゲームだと思います。また、リズムゲームも操作しやすく進化していて非常に楽しかったです。下手でも進行に支障をきたさないというのもありがたい…。

 コルダ3の満足度が非常に高かったので、続編はどんな感じだろう?と少しドキドキしながら始めたのですが、夏の思い出を裏切ることなく安定してプレイできる良作でした。物足りなく感じたキャラのことがもっと良く知れたり、キャラの良かった部分をより良く思えたり。単体でプレイしての面白さももちろんですが、前作での夏の思い出と照らし合わせて考えるとより深まっていくなと、感想を書きながら感じました。

 残るEDは「コルダ4終わらせるの寂しいな」という気持ちからなんとなくクリアしきれずにいるものですが、きっと全部まるごとプレイしたいと思っています。

 

最後に。

今度はまた別の夏に戻りま~す!イエーイ!!コルダ最高!!

 

*1:ときメモGS3の新名旬平くん。新と同じくヒロインよりも一学年下の後輩キャラで、お勉強ができ、流行に明るく、ノリがいい。

*2:2018年9月20日にVita移植版が発売!

金色のコルダ3 12人同時攻略ED備忘録

こんにちは。お盆休みもフルスロットルです。

前回の記事を読んでくださった方、ありがとうございました。

kskksk.hatenablog.com

10人くらい読んでくれればいいな~と思っていたものの、想像より目にしていただきすっかり気を良くしたため、再びこうして金色のコルダ3の感想記事をしたためることにしました。

前回の記事までで12人全員の珠玉EDを攻略済ですが、「12人同時攻略に成功したときだけのEDがあるよ!」と教えてもらい、ならばやるしかないと挑戦することに。そんなわけで、

 

・12人同時攻略EDを見ること

・取りこぼしたイベントやスチルをできる限り回収すること

 

以上の2点を目標に4周目を開始しました。かんたんモード、アイテムとBPの引き継ぎありでのプレイです。親密度の必要数や細かな取りこぼしを拾うために攻略サイトを参考にしています。

細かな手順を記した攻略記事ではなく、ただただ12人同時攻略に苦労している様子を記しただけの記事なので、攻略の参考にはまったくなりません。読み物としてお楽しみいただければ幸いです。

 

OP~学内選抜(7/13~7/20)

 響也と大地先輩、天宮くんとの2人練習を中心に、滞りなく進めました。
私がヒロインちゃんだったら天宮くんの存在は部活仲間には内緒にするよな…と思ったので、「あいつ部活中に時々いなくなるよな」と思われないよう天宮くんとは一日の最後の時間に2人練習するよう心がけました。

序盤は「一人練習を聞かせる」「差し入れを渡す」などの親密度上げを忘れがちなので、2人練習ができる人たちの親密度ばかりが上がる上がる。特に響也・天宮くん・大地先輩は推しTOP4に入るメンバーなので、華麗にスタートダッシュを決めました。(TOP4残るひとりはハルくんです)

取り逃していた大地先輩のイベント「応援の理由」を回収。大地先輩の好感度が爆上がりしました。2人の友情と大地先輩の洞察力に乾杯…!

ついでに大地先輩に差し入れを渡したことで生まれ年が発覚し衝撃をうけたりなどしました。

華の93年生まれに東金千秋も加わるのかと思うとワクワクすっぞ!

 ◯校内選抜 --------------------------------------------

演奏曲:チャルダッシュ(MF:響也)
ドルチェタイム(雨):天宮
 -----------------------------------------------------------

相変わらず天宮くんにズブズブ。天宮くんがオペラから恋の知識を得ていると知れたのも大収穫でした。そりゃあロマンチックにもなるよ。
ちなみに、雨のドルチェタイムではハルくんのエピソードが好きです。てるてる坊主のくだりがかわいすぎる~!

 

 

全国大会地区予選まで(7/21~8/2)

至誠館の3人と七海くんが登場し、一気ににぎやかに。
至誠館は次の試合のライバルなので仲睦まじくなるにはまだまだ時間が必要ですが、恋は第一印象が肝心!ということで早々にアイスやお水を配りまくって餌付けを開始。同時に冥加さんとの野菜ジュースと花かごの物々交換会も開始。まだお小遣いが有り余ってるので、時々星奏メンバーにも飲み物を届けていきます。毎朝コンビニで大量の飲食物を買って持ち歩く女子高生、店員さんパシリ疑惑をかけられていそう。

この期間の取りこぼしはハルくんのお見舞いイベントくらいでしたが、その1つをまたもや取りこぼしました。大地先輩のスタートダッシュが強い!

◯地区予選大会 -------------------------------------
演奏曲:ヴァイオリン協奏曲「冬」(MF:律)
    弦楽セレナード(MF:大地)
ドルチェタイム(肝試し):新 
-----------------------------------------------------------

ドルチェタイムはセーブ&ロードでいくつか回収しましたが、律が意外にも可愛くて好感触。最終的には好感度調整も含め新を選んで進めました。

 プレイ中は誰しも155cm42kgとかの16歳だから……。

 

全国大会セミファイナルまで(8/3~8/15)

 このブロックが12人同時攻略の鬼門です。

特に頭を悩まされたのは響也。響也は2周め・3周目でも同じタイミングで攻略失敗しているのですが、今回(4回目)も例に漏れず同様の失敗を繰り返しました。

・そもそも「屋上でアンサンブル練習をする」という条件をすっかり忘れている
・ひとり練習を忘れる
・一連のイベントをこなすのに数日かかるため、やり直しに時間がかかる
・シンプルに親密度が足りてない

等々……。ゲーム内で見られる攻略ヒントは、親密度やイベント時期などの条件を満たしてはじめて詳細が明かされることもあり、親密度を上げることばかりに気を取られてイベント発生条件を確認し忘れるという事態が頻発しました。

さらにこのタイミングで神南が登場し、至誠館との2人練習も可能になります。至誠館の親密度上げ期間はそこそこ余裕があるものの、放置しているとイベント発生不可になり、また神南はここで親密度上げをしっかり行わないと攻略自体不可になるため気が抜けません。

七海くんも後半2人練習が不可になるから……などと考えるとあまりに親密度が厳しすぎて、少しでも親密度を稼ぐべく向こうから練習お誘いのメールが来るまで音楽室を出たり入ったりしまくってました。ほら~みんなの大好きなヒロインちゃん、君らのせいでちょっとおかしくなっちゃってるよ~!

さらに、あれだけスタートダッシュでいい感じだった大地先輩の好感度もいつの間にやらカツカツで、先輩からのお誘いメールを待ち、メール受信と同時にアイスコーヒーを持ってダッシュ、首に赤いリボンを巻いて森の広場に連れ込むという地獄のストーカー女を生み出す羽目になりました。さすがの大地先輩もドン引き。

忙しすぎて本命の天宮くんに会いに行く暇もなかったので、時々あいさつがわりにレモンタブレットを届けにいくのみの日々でした。それでも攻略できる彼は優秀。

毎朝の差し入れだけでも忙しく、途中おこづかいがカツカツになったので、攻略を見て必要親密度に達したキャラには差し入れをしないようメモしながらプレイしていたのですが、冥加さんの欄にだけ「野菜✕」とメモしてあってじわじわきました。

セミファイナル -----------------------------------
演奏曲:アイネ・クライネ・ナハトムジーク(MF:ハル)
    ディベルティメント(MF:大地)

ドルチェタイム(花火):新
 -----------------------------------------------------------

ニアちゃんが他の男に「あの子の好きな曲は?」と聞かれたら「モーツァルトの曲をよく好むようだ」と答えられると思う。

またもやドルチェタイムは好感度調整で新を選びましたが、セーブ&ロードで他キャラも回収。響也にめっっちゃ萌えました。

 

全国大会ファイナルまで(8/16~8/26)

前半に大地先輩と神南2人のイベントが発生するので、3人を集中的に2人練習。大地先輩の親密度がカツカツだと思って焦っていたものの、セミファイナルで知らないうちに親密度が大きく上がっていたので(マエストロフィールドを使ったおかげ)、大地先輩のためを思って作った肉じゃがを土岐さんに横流ししたりしていました。バレたら修羅場になる。

早々に大地先輩と東金の珠玉ED条件をクリアし、以降は、土岐さん・八木澤先輩・火積さん・ハルくんのイベントをこなしながら、律・響也の珠玉EDのための親密度上げを中心に行いました。

ここで苦労させられたのが新!まずイベント発生の条件である「公園にいる」ことが少ない。それ以降も落ち込み中で差し入れができないのに微妙に親密度が足らず、親密度が上がったと思ったらまたもや全然公園にいない。セーブ&ロードを繰り返してどうにか期限ギリギリでイベントを達成しました。いいからもうずっと公園にいてくれ。お願いだから。ねっ。

このブロックは新のみならず「指定の場所にいること」が発生条件となるイベントが頻発するので、条件の確認とセーブ&ロードが鍵だったと思います。まあ新以外はすんなり指定場所にいてくれることが多かったんですけどね……。

 天宮・七海・冥加の天音学園3人組は前ブロックまでで必要好感度を満たしていたため、自動発生イベント以外は特にすることもなく必要条件をクリアしました。冥加さんは絶え間ない貢ぎ物の成果、天宮くんは序盤の蜜月期の記憶で走り続けられた感ですね…。中盤カツカツだったわりに、最後の2日間は手が空いてゆっくりとアンサンブル練習や個人練習をして過ごせました。

 ◯ファイナル ----------------------------------------
演奏曲:弦楽四重奏曲「ひばり」(MF:大地)
    威風堂々第1番(MF:律)

ドルチェタイム(夏祭り):新
決戦前夜:天宮
 -----------------------------------------------------------

最後まで親密度調整で選ばれる新。なんかごめんね。

 

ファイナル当日、そして運命のED

天音の3人全員ぶんの恋の音が鳴り響く忙しすぎるファイナル当日。ドラマチックに登場する天宮くんと、それを抱擁で迎えるヒロインのさまを見て、会場にいるすべての攻略対象は一体どう思っているのか気になって仕方ない。特についさっき恋心を確信に変えた七海くん、ちゃんとファイナルでソロを演奏する精神力が保てるんでしょうかね。心配です。

さらに天音の部長は、ヒロインの演奏のあと心打たれてファムファタル……」などと言い出してしまうのでもう大変。修羅場というよりもはやカオス。心配です。ものすごくどうでもいいんですが、「ファムファタル」と聞くとアニメ版ディアラバの主題歌が脳内で再生されるんですよね…Mr.サディスティックナ~イッ

そんなこんなで無事に天音3人分の恋の音もかき鳴らし、律の珠玉ED条件も満たしたところで無事にファイナル終了です。「響也にマエストロフィールドを使わせること」という条件をすっかり忘れていたことで、全員の珠玉EDを見ることはできなかったのですが、恋の音が4つ揃ってさえいれば通常EDでもOKなので、無事に12人同時攻略ED条件を揃えることができました。

 

 

12人同時攻略EDを終えて

内容について触れるのは差し控えますが、楽しかったので見てよかったな~と思いました!
しかし思った以上に大変でした!達成感がとんでもない!

取りこぼしたイベントをちょいちょい拾えたり、既読イベントでも選択肢を変えて遊んだりと、ED以外の収穫も多くて楽しかったです。特に、ハルと響也の通常EDがめちゃくちゃときめいてたまらず……!通常EDに萌えるとは思ってなかったので、こんなことなら一気にまとめて回収しておけばよかったと後悔しました。取りこぼしイベントやスチルもすべて回収しきれなかったので、セーブデータを駆使してまた回収の旅に出ることにします。

あとは、気合を入れすぎた弊害で目がめちゃめちゃ疲れました。

途中までは「ギリギリ目視できる程度のスキップ速度」でイベントスキップしながら進んでいたのですが、これが目にものすごい負担をかけることに途中で気付きまして。スキップではなくオート文字送りに設定して、長いイベントの時は画面を見つめなくても進めるようにしたり、スキップをシーンスキップ(選択肢まで一気に飛ぶので目がチカチカしない)に設定したりすることで、後半はだいぶ目の疲れも減りました。

よい子のみんな!ゲームは時間を決めて、適度に休憩しながら遊ぼうね!

 

最後にひとこと。ここだけ12人EDのネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご褒美スチル無いんか~~~~~~~い!!

 

 

 

以上です。お付き合いいただきありがとうございました!

 

金色のコルダ3 初プレイ感想

こんにちは。

平成最後の夏、みなさんは何をして過ごしていますか?
私は、音楽と恋に青春の汗を流し、キラキラとした夏の思い出を順調に刻んでいます。

 

そう、乙女ゲームで。

 

これは、名作と名高い「金色のコルダ3」を今更ながらにプレイし、興奮のままにしたためた感想記事&プレイ記録です。

長い。私のせいではなく、コルダ3が面白すぎたせいです。

 

 

金色のコルダってなに?」という人のための作品紹介

高校のオーケストラ部を舞台とした、女性向け恋愛シミュレーションゲームです。乙女ゲームを嗜む人であればそのタイトルは耳にしたことがあることでしょう。

一作目の発売は2006年と非常に歴史の深い人気作。「金色のコルダ」と「金色のコルダ2」が同じ世界観、「金色のコルダ3」と「金色のコルダ4」は前作よりも数年後の同じ学校を舞台とした物語になっています。「コルダ2」は無印の、「コルダ4」は「コルダ3」の続編です。

オーケストラ部といっても彼らが目指すのは大編成のオーケストラではなく、小編成のアンサンブルでの全国大会優勝。そのため、攻略キャラクターはアンサンブルのメンバーおよび他校でアンサンブルを弾いているライバルたちです。

オーケストラを題材にしているだけあって、登場キャラクターも世界観も全体的にお上品な印象。突然ファンタジーな出来事が起こったり、誰かが死の淵をさまよったりすることもまったく無く、穏やかに青春時代の夏を音楽と恋心に捧げることができます。ゲーム中でさまざまなクラシック音楽に触れることができるので、プレイヤーもほんの少しお上品になったような気持ちを味わえます。

最初から最後まで爽やかでド健全なので、「とにかくピュアな青春を全身に浴びたい!!」という人には特にオススメの一作です。

 

今回プレイしたのは3DS版の「金色のコルダ3 フルボイスSpecial」です。
ゲーム内の時間は夏休み直前の7月〜夏休み中の全国大会ファイナルまでの約1ヶ月間。プレイ時間は初回プレイ(難易度かんたん)で8時間ほどでした。

 

☆書いた人の乙女ゲーム遍歴

テニスの王子様 学園祭の王子様」で乙女ゲーデビュー。*1
その後「ときめきメモリアルGirlsSide」に青春をささげる。

アニメから「うたの☆プリンスさまっ♪」にハマるものの、原作ゲームはシナリオが合わず断念。
時を同じくして「AMNESIA」「BROTHERS CONFLICT」等の乙女ゲーム原作アニメにハマり、以降はアニメで軽く履修する日々を過ごす。

2016年、「プリンス・オブ・ストライド」で久々に乙女ゲームに浸かる。
以降は三次元のアイドルで女性ホルモンを分泌する日々を過ごしていた。

金色のコルダ」シリーズおよびネオロマンス作品は今回が初めて。


・・・・・・・・・・・・・

前置きはこのくらいにして、早速感想を綴っていきたいと思います。キャラクターごとに大雑把なネタバレを含みますので、気にする方はお気をつけください。

まずはキャラクターごとの感想、それから全体を通しての感想、学校ごとの感想と述べていきます。長文ですが、お付き合いいただければ幸いです。

 

☆各キャラクター感想およびプレイ雑感

自分が攻略した順で感想を綴っていこうかと思います。全部で3周し、攻略可能キャラクター全員のEDを見ました。 

◯一周目(榊大地・天宮静)

初プレイなので心の赴くままにプレイ。プレイ開始前に公式サイトと知人の紹介でキャラクターの基礎知識は入れてあります。

榊 大地(3年・ヴィオラ

軟派な軽口を叩くも、非常に頼りになる先輩。転校してきた主人公に最初に声をかけ、最後までアンサンブルメンバーとして行動をともにするひとりです。

公式の説明文では「よく言えば鷹揚、悪く言えばいい加減なオケ部副部長」と書かれていたけれど、いい加減なところは全然感じませんでした。軽口だって本気だと受け取ってるのはハルくんくらいだと思う(律の耳は素通りしてそう)。

音楽科ばかりのオケ部で珍しく普通科、しかも医学部志望の受験生という状況で、全国を目指しつつ副部長の仕事もこなしているのは本当にすごい。後輩たちはもっと優しくしてあげてほしい。 

事前に聞いていた話からしても好みのタイプドンピシャのキャラだったので、喜び勇んで一周目に持ってきたのだけれど、「我が家の豆柴に似てる!」と言われて恋の音が鳴った瞬間「思ったのと違う!!」と叫びかけました。四ノ宮なっちゃんといい、ヴィオラ担当はペットにヒロインをたとえなければいい決まりでもあるの?
さらに後から聞いた話では、「パイナップルは嫌い」と言った時点で攻略失敗するらしく……「我が強い子が好み」とはなんだったのか。 

運命的なつながりやドラマチックなイベントがあるわけでなく、ひたすらに日常のなかで親交を深めるピュアな感じのルートでした。そのまま大地先輩と付き合いだしたら、「結局口の上手いイケメンが勝つのかよ」「転校生にみんなの副部長取られた……」と周囲からちょっとした反感を買いそう。少なくとも私の中の在校生モブはため息をつきますね…。

 「子供扱いしないで」と「照れる」選択肢を多めに選んでいたせいもあってか、「ただの頼れる先輩と可愛がられてる後輩」感が強くて、場面として印象に残るものは少なかったように思います。豆柴の件しかり、あまりこちらを女性扱いしてくれないというか。一人前のレディとして扱ってよね!もう!

 土岐ルートでのふたりの対立や、おまけストーリーの神戸旅行でのやりとりにはときめいたので、やっぱりこの手のキャラは一人ではなく当て馬的ポジションを与えてこそ真価を発揮するのかなと思いました。可愛い後輩の恋愛相談に乗ってるうちに自分が本気になっちゃうパターンとか似合いそうですよね。

全員攻略したあとに見られるおまけストーリーの神戸旅行編は、全編通して一番ときめく大地先輩で、ここにきてときめかせてくるとは……と唸りました。ときめきの種を蒔いてじわじわと後から育てていく、そういうタイプのやり手の男なのかもしれない。

 

天宮 静(2年・ピアノ)

ミステリアスで、音楽以外のことに興味関心の薄い天才少年。他校生ながら偶然レッスン室で出会ったヒロインに興味を持ち、「音楽の実験の一環として恋をしてみないかい?」と持ちかける変わった人物。

 何を隠そう「色素が薄い・髪がふわふわ・満面の笑みよりも微笑みが似合う」という私の好きな外見ポイントを全部突いているんですよね。公式サイトを見たときから気になってはいたのですが、困ったことに声がその…苦手で……。プレイ開始までずっと足踏みしていたのですが、いつ会いに行っても穏やかに迎え入れてくれ、常に優しく接してくれる彼に、それはもう分かりやすく落ちていきました。

まずは私が天宮くんに足をとられていくさまをご覧ください。

見事なまでにズブズブ。

他人(というか大体のもの)への興味が乏しく、感情の起伏も少ない天宮くんが、ヒロインとの恋の実験を通して本物の恋を知っていくという王道ストーリーがとにかく大好物!脳内で「恋を知らない君へ」の再生が止まりませんでした。んぁあ~♪あなただけはぁ~♪消ぇ~ないでぇ~♪(2016年ドラマ版「時をかける少女」を見てね!)*2

Makes(セイくん)やドラマ版時かけが大好きな女に天宮静がハマらないわけがなかったんだ……。*3

自分にも他人にも、おそらく音楽以外のことはあまり関心がなさそうでいて、その割に人のことは案外ちゃんと見ているので、そこから先に感情が動くかどうかは「興味があるかどうか」なんだろうと思いました。だから天宮くんにとって、「音楽」という唯一の関心事を通じてヒロインと出会えたことは本当に運命的で、ゲーム内のキャラでも「ヒロインが必要だった」度の高いキャラではないかという印象を受けます。 

あとは暑さ寒さの感覚に乏しい天宮くんが、しょっちゅう胃の調子を崩してるのはちょっとおもしろかったです。胃の調子には気づけるんだね!そのブレザー脱いだほうがいいよ!
一緒にお昼を食べた直後に「さっき食べたものが合わなかったかな……」って言い出した時は普通にキレそうになりましたけど…。君さっき私の手作りシウマイ弁当一緒に食べたよね??

 天宮くんからの言葉は、「好きだよ」よりも「愛してる」よりも、「可愛い」が一番ドキドキニヤニヤしました。 

最後に、初回プレイならでは起きた衝撃の事件を。

正直すまんかった。

 

◯二周目(水島悠人・如月律・八木沢雪広・七海宗介・東金千秋)

本当は響也と新も攻略する予定だったのですが、響也はセミファイナル付近で気付いたら失敗していたため、新は仲良し1年生トリオの同時攻略に心が痛くなったために断念。

 

水島 悠人(1年・チェロ)

キャンキャン吠える子犬のような日本男児の後輩。あだ名はハル。最初こそ主人公が全国アンサンブルメンバーとして参加することに反対していたが、実力が分かると素直に一緒に練習してくれる。

 彼も公式サイトをちら見したときの本命候補のひとりでした。なにを隠そう「女性声優の美少年ボイス」が大好物でね……。非常に心地よかったです。 

子犬のようと言ったけれど、誰彼かまわず吠えまくるアホ犬ではなく、きっちりと躾の行き届いた番犬(ただし小型犬)という感じ。自分と違う考えの人には正面からぶつかっていくけれど、相手の言い分が納得できたり、認める部分が見えた時にはしっかり協同していけるタイプなので、扱いづらさはまったく無い。しっかり者の超いい子です。 

こんな金髪碧眼美少年なのに、実家は神社で剣道も嗜むという和風ボーイ。相手とまっすぐに向き合うところもだし、実家に友達や先輩をすぐに上げてくれるなど、基本的に他人を拒まないあたりは、氏子もいる神社の息子だからなのかな~なんて想像したり。キャラの内面に説得力を感じさせるような背景がきちんと設定されていて、非常に好感が持てました。 

こういう外見のキャラにありがちな「自分の外見が男らしくないことに悩む」「女みたいと言われて怒る」というような展開が無く(過剰に後輩扱いすると怒るらしいけれど)、ハルくんという人は内面のまっすぐさでスラッと立ってるんだなというのが際立って非常によかったです。ハルくんに「姿勢をよくして!そうです。そのほうが素敵ですよ」って言われた時は素直にドキドキした。ハルくんが素敵と思ってくれるような私からは、きっとハルくん好みの凛とした音が出るんだろうな。


如月 律(3年・ヴァイオリン)

星奏学院オケ部の部長で、ヒロインの幼馴染。厳格でスパルタ、無愛想でドライな印象が強いが、全国優勝に誰よりも熱い思いをかけてる。

 堅物!無表情!無愛想!メガネ!
第一印象とキャラがまったくブレない模範生といった印象でした。「顧問と約束したから」という理由で全国優勝にこだわっていたり、小さい頃にヒロインが拾った思い出の指輪をずっとお守りとして持っていたり、表現力に乏しいだけで非常にまっすぐなんだなと思いました。バカまじめさで言えばプリンス・オブ・ストライドの藤原尊くんと同じカテゴリ(プリンス・オブ・ストライドをプレイしてね!)。 *4

音楽以外のことにあまり興味がなさそうという点では、前述の天宮くんにも少し似てるかもしれないけれど、「色んなことが分かったうえで興味がない」のが天宮くんで「よくわからないけど今は目の前の音楽」なのが律という感じ。律のほうがだいぶ人間です。

 古い楽器を大事に愛おしそうにしていたり、毎朝やかんで麦茶を作って(るはずなのにしょっちゅう忘れて毎日私から麦茶を受け取っ)たり、知れば知るほど「厳格でドライな部長」は見た目だけなんだなと思わされます。言葉使いも、「お前」呼びでクールな印象を受ける反面、呼びかけるときは「見てごらん」「おいで」など優しい物言いをしてくれるので好感度がもうぐいぐい上がる。一番好きな律の発言は「今日はよそいきじゃないんだな」です。「よそいき」て。

 古い楽器が好きで、自分の楽器も愛おしそうに扱っていたから、将来は演奏者でなく楽器に携わる仕事に進むのかもな、なんて想像しました。律のバイオリンはヒロインの祖父が作ったものだそうなので、恋愛関係にならなくても家族ぐるみのゆるやかな関係がずっと続いていきそう。


八木沢 雪広(3年・トランペット)

仙台の男子校・至誠館高校の部長。穏やかながらもビシッと部のまとめ役をこなし、寮でも麦茶をつくったり和菓子を出したりしてくれる、みんなの良きママ。

第一印象から「好きな外見だけどきっと物足りないんだろうな……」と思っていたんですが、まあ概ねそんな感じでした。ごめん。

自分の学校が男子校だからといって過剰に女子を意識することもなく(というか至誠館は誰一人そんなところがないので安心する)、普通に親交を深めて普通に仲良くなり、順調に進む…かと思いきや。普通の高校生よりもだいぶ自制心と責任感が強すぎた彼は、練習よりも彼とのデートを優先させてしまったヒロインを本気で叱って、しばらく会ってくれなくなります。

あの選択肢ちょっと良くないよね…。プレイヤーとしては、八木沢の女だったらどう考えてもアンサンブルを優先させるべき!と分かるのに、スルーする選択肢しか与えられないので居心地がよくないというか…。スルーするにしても、もうすぐ映画が始まっちゃう!とか先輩が困ってる!とか、「目の前の状況を優先させる理由」がもっとあればいいのになあ……なんて思ったり。 

まあ結局なんやかんやあって、他のキャラクターよりもわりと早々に告白されます。*5

あまりにもストレートで男らしい告白だったので、その後こちらが何のリアクションもせずファイナルまで他の男と親交を深めまくってるのが本当に申し訳なくなりました…。ヒロインが近くで他の男と仲睦まじく二人練習してるときとか、どんな気持ちでトランペット吹いてたんですかね。他ルートを選んだヒロインは、ちゃんと八木沢先輩にごめんなさいと誠心誠意伝えに行ってあげてほしい。 

そんな感じで、キャラとして非常に好意的には思ってるのですが、「いい人止まり」といった印象のままでした。だがこういう「いい人止まり」の男を「いい人」のまま攻略できるゲームは昨今では珍しいので、八木沢先輩にはぜひともこのままでいてほしい。

余談ですが、刀剣乱舞がリリースされた当初、「めっちゃ金色のコルダみたいな人いる!」と言って仲間内で一期一振のことを「金色のコルダ」と呼んでいました。当時誰もコルダプレイしてないのに。もちろん八木沢先輩のことなんですが、お兄ちゃんキャラなあたりとか、中身もなんとなく似てるよね。


七海 宗介(1年・チェロ)

チェロが大好きな気持ちと、自分の才能のなさの苦しみに挟まれている弱気な少年。

所属する天音学園オケ部の部長・冥加のことを尊敬していて、冥加の心の宿敵(※「とも」とは読まない)である主人公にもなんとなく憧れています。女性声優ボイスの美少年サイコー! 

彼が思い余ってチェロを捨てようとしているところにたまたま通りがかり、どうにかそれを止めたことで恩人として慕われるようになります。壊したところでバキバキの木材の処分にも困るから止めてくれて本当によかった。なによりもバカ高い楽器を買ってくれたご両親が泣くので、壊すのはやめてさしあげてほしい。 

七海くんの設定で一番よかったと思うのは、「ハル・新と友達」というところ。
中学時代の友達と喋ってるときの七海くんは、おどおどしてるところのない普通の男の子って感じでものすごくほっこりしました。絶対星奏に入学したほうがよかっただろうに天音学園に入学したのは「学費免除の特待生だから」という理由で、なるほど説得力があっていいなと思いました。天音学園は人の心を無くして音楽を手に入れてる人間の集まりなので、彼のようなタイプは居心地が悪いと思う。頑張れ七海くん。

 七海くん自身は「俺はあなたに救われた、あなたがいなかったら俺はチェロを続けられなかった」と言うけれど、ハルのような友達が同じ市内にいて、ご両親にも愛されているなど、学校以外にもちゃんと居場所が用意されている七海くんは、きっと私じゃなくても大丈夫だっただろうなとも思います。

きっかけはヒロインでもいいけれど、そこから恋愛に発展するよりも、自分の環境に目を向けてじっくりと成長していってほしい。そういう七海くんを応援したいなと思いました。一年生の七海くんには来年・再来年の夏もあるから。大丈夫!君はけっこう恵まれてるぞ!

 おまけのアフターストーリーでは「美少年の男性ホルモン増し増し方向への成長」という地雷を危うく踏み抜きそうになりましたが、現実のものじゃなくて心底ほっとしました。君はそのままの女性声優ボイスが似合う美少年でいてくれ~!



東金 千秋(3年・ヴァイオリン)

セミファイナルの相手として、主人公の前に突然現れる派手で偉そうな俺様男。その実力は口先だけではなく、技術のみならず圧倒的なパフォーマンス力で人々を虜にする演奏をする。ストーリーの中でヒロインが成長する鍵となる人物。

金色のコルダ3界の跡部様です。
跡部王国民からの異論があったらごめんなさい)

実家が超絶金持ちで、自力でも資産運用などで稼いでいて、実力があって、努力家で、偉そうだけれど悪い人じゃない。登場から最後まで一瞬もブレることのない俺様男。

見た目もキャラも絶対に好みのタイプじゃないな~と思っていたのに、何故か嫌いになれない!それどころかイベントではちょいちょいニヤニヤしてしまう、強い魅力のある人でした。そりゃあもう、ノースリーブジャケットの下にベストを着用というよくわからないファッションにも違和感を感じさせないほどに。 

俺様ではあるけれど暴君ではなく、基本的に相手を頭ごなしに否定するような物言いをしないあたりが東金の上手さなのかなと思いました。自分の領分じゃないと思ったら素直に相手に従ったり、駄目だったところが良くなったら素直に褒めたり。努力を隠さないで堂々とカッコつけるあたりも、「かっこつけ」じゃなくて「かっこいい!」になるポイントなのかなと感じます。好き嫌い以上に、絶妙なキャラメイキングに感じ入ってしまう部分さえありました。

 東金ルートの選択肢が他に比べて妙に積極的で、思わずプレイヤーの私が「フッ、面白い女だぜ……」と東金目線になりかけました。ハルくんが通りがかったら顔真っ赤にして怒っちゃうよ?っていうことまで普通にやってのけるんだもの…。

このルートだけ主人公の料理の腕もやたら褒められるので、ハイスペック男をモノにするにはこちらもハイスペックでなければいけないんだろうなと思いました。東金は何も持たない女を愛してはくれない……。

特に意味もないんですが、東金攻略中のツイートを載せておきます。

目の前で突然泣き出す女に付き合ってくれる東金さん、やっぱりいい人だよね。 

 

・・・・・・・・・・・・・

二周目攻略キャラの感想は以上ですが、最後に、二周目攻略中も天宮静に心奪われたままの哀れな女の様子をご覧ください。

 攻略中よりもズッブズブ。

 

◯三周目(如月響也・水嶋新・火積司郎・土岐蓬生・冥加玲士・天宮静)

天宮全スルーの二周目に耐えられず、ついに天宮くんおかわり攻略を決行。「天宮くんを無視しなくてもいい!」というだけで心がウキウキでした。

 

水嶋 新(1年・トロンボーン

仙台から来た至誠館高校の1年生で、ハルのいとこ。ブラジルに住んでいたことがあるらしく、ラテン系のノリでスキンシップが激しい。 

とにかくまあよく抱きついたりスキンシップを取ろうとしてはハルくんに怒られてる人。
「俺ブラジルに住んでたでしょ?」を言い訳に多様してくるが、そんなんで普段の男子校生活はどうしてるんだ。ちょっぴり心配になります。

出会った時に自販機の当たりを3本連続引き当てて、「先輩たちにあげるには1本足りないし、君にあげる!」といってジュースをくれる(そして残り3本は自分で飲む)んですが、どうせならもう1本買って先輩たちに配ってくれ。 

私はときメモGSで言えば流行パラを上げて落とせる男を好きになりがちなので、新もちょっぴり期待していたのですが、残念ながらちょっと物足りなく感じてしまいました。イベント数が少ないわりに好感度が厳しくて、毎日ピロシキをあげて、一緒に練習もするけど何も起こらない日々がまあまあ続く感じ。餌付けババアと陰口を叩かれても仕方ないレベル。 

後半は後半で「公園にいる新に会いに行きましょう!」って書いてあるのに全然公園に現れず、ファイナル2日前に「これじゃ間に合わない!」と気付いて怒涛のセーブ&ロードを繰り返しました。これで間に合わなかったら攻略せずに終わってしまったかもしれないので、ギリギリ間に合って本当によかった。 

そんないきさつもあり、攻略キャラのルートとしてはやや薄い印象にはなってしまいましいたが、「ハルのいとこ」で「ライバルながらにムードメーカー」という新のキャラクターは間違いなく作品に華を添えるもので、彼がいてくれて良かったなと思います。登場するだけで場がぱっと明るくなるのは貴重なキャラ。もし至誠館の攻略対象が八木沢部長だけだったら、「どうしてこの子を攻略できないんだ」と言っていたことは間違いないと思います。

新でいちばん好きなのはアフターストーリーのスチル。これを本編中に見せてくれればもっとグッときたのに!

火積 司郎(2年・トランペット)

見るからに不良といった外見だが、真面目で硬派な至誠館の2年生。八木沢部長を尊敬してやまない。 

彼も前述の新と同じく、好感度のためにお水を届けまくった印象が強いです。数日に一回お水をあげに公園に…って、私はサボテンでも育ててるのか?

後半はストーリー攻略のためにも難易度高めの楽曲を練習する必要があるわけだけれど、特に火積と新は技術レベルが苦しくて、親密度を上げるためだけにコンクールとは全然関係ない曲を練習するという謎の状況に陥りました。もうちょっとどうにかならない? 

なにぶん顔が怖いので、怖がらずにそばにいてくれる女の子というだけで好きになってくれます。私がほしい!とねだってUFOキャッチャーで取ってもらったストラップを携帯につけたら「大事にしてくれんのか…?」となぜか驚かれたけど、おねだりしたのに付けてくれなかったらそのほうが好感度下がるでしょ。普段からもっと優しさにあふれる環境に身を置いてほしい。

 乙女ゲーのキャラとして悪いところはまったく無いんだけれど、彼は恋愛にうつつを抜かすよりも、硬派さをそのままに男子校の吹奏楽部次期部長として頑張るさまを応援したいなと思いました。


土岐 蓬生(3年・ヴァイオリン)

東金とともにセミファイナルの強敵として現れる、メガネ・長髪・関西弁と三拍子そろったアクの強い男。妙に色気を出してくる。

 関西弁の長髪といえば、ときメモGS2でクリストファー・ウェザーフィールドくんと初めて出会ったときに「うわ関西弁で長髪で外国人とか絶対好きにならないわ」と言い放った挙げ句本命になった過去がある私です。

さらに、実は身体のため留年していて、車の運転もできるという設定も発覚し、またもや過去に好きになった男の顔が浮かびます。静馬にい……(プリンス・オブ・ストライドをプレイしてね!)

そんな昔の男の影を感じさせる要素をちらほらと覗かせていた土岐さんですが、第一印象は「その色気出してますみたいな感じちょっと控えていただいていいですか?」といった感じでした。ところが、色気こそ出してはいるけれど、こちらのアプローチは大人っぽくかわしてくるので、意外や意外全然怪しい雰囲気はありませんでした。すごい!コルダって健全!なんなら、すぐに距離を詰めようとしてくる東金や新のほうがよっぽど破廉恥。

 けだるげな雰囲気だけれど、やる気がないというわけではなく、自分の体力に沿って無理してないだけの人。ヒロインに向かって「あんたええなあ。いてもおらんくても変わらんのがええ。」と言っていたたので、多分過剰に気疲れするタイプなんだと思います。東金は平気なんだね…。このセリフを言われたとき、なんだか妙に嬉しかったので印象に残っています。

彼とのイベントはゲーム中随一のロマンチック揃いでものすごくときめきました。行き先がホタルの見える場所だったり、窓辺からそっと連れ出してくれたり……。場面の綺麗さのみならず、すべて彼がリードしてくれるあたりもときめきポイントが高かったです。

気になる要素やときめきポイントを小出しにして持ってこられる感じは、私が攻略するというよりむしろ私が彼に攻略されているのでは?という気持ちなるほどでした。恋の音鳴っちゃう。

趣味が都々逸で三味線が弾けるという和の要素を持っているのかと思いきや、実家はトラットリアを経営していると知ったときに「和なのか洋なのかはっきりせえや」と思いましたが、まあその辺も彼のミステリアスさということで。 

本編やおまけで時々起こる大地先輩との「軟派VS色気」の歩く破廉恥対決がけっこう好きなので、その辺や東金との関係性も含めアナザースカイが気になるキャラ第一位です。

ところで彼と東金さんの楽器、アンプに繋げて音を出すサイレントバイオリンだと思うんですけど、コンクールのステージ上ではどうしてるんですかね。アンプも用意してるの?

 

冥加 玲士(3年・ヴァイオリン)

何故か主人公のことを憎んでやまない、作中最強の実力を誇るバイオリニスト。その圧倒的な演奏と威圧感から「冥王」とも呼ばれる。 

幼少期にヒロインと出会うも、「ある出来事」のせいで冥加は一方的にヒロインを憎むようになり、ヒロインは出来事の記憶自体を失っています。

そのため、こちらからしたら「全然知らない怖そうな人がめっちゃ憎しみを向けてくる!」という恐ろしすぎる状態での出会い。正直怖い。

ヒロインが星奏学院に転入するきっかけになったのも冥加であり、この作品の正規ルートのひとつと言っていいキャラクターなわけです…が。 

正直私のなかの印象は「めっちゃ花かご寄越してくる人」「スチルがやたらファンタジーな人」というものにとどまりました。だってこの人いつも怒ってるんだもん…こわ…。私が彼の好感度を上げても、彼が私の好感度を上げてくれなかった。 

彼のことを救ってあげられるのは「私ではない小日向かなで」だと思うので、私はおとなしく素直なイケメンと両思いになりたいと思いました。妹はかわいいから大事にしてあげてね。

ちなみに彼の好感度を上げながら天宮くんを同時に攻略するのは、私のなかの天宮くんが「興味深いね」と喜んでいたような気がします。天宮くん、冥加を翻弄させようとするの、きっと結構好きだと思う。

 

如月 響也(2年・ヴァイオリン)

主人公の幼馴染で律の弟。バイオリンの実力はあるものの、めんどくさがりで練習嫌いの結果主義。そのくせ負けず嫌いで、真面目な兄や周囲にはやや反抗的。

響也は 本当は2周目で攻略するつもりだったのですが、終盤で見事に失敗して3周目に持ち越しに。

ところが3周目でもまさかの同じあたりで好感度が足りず失敗し、一週間くらい前からロードしてやり直しました。一番攻略に苦労させられた男です。

 

響也ルートのヒロインにだけ病み属性がついてしまった瞬間である。

響也は本当に正統派男子高校生!という雰囲気で、攻略中に何度か「響也かわいっ」と口走ってしまうほどにめちゃくちゃ可愛かったです。ちょっと小生意気で、でも幼馴染の女の子の面倒はよく見てくれる気のいいやつ。本当は横浜に着いてくるつもりもなかったけど、「お前のじいさんに泣いて頼まれたから」って結局一緒に来てくれるあたり、基本的にヒロインには弱いんだと思われます。ちなみに当のヒロインは「着いてきてなんて頼んでない」と答えるのがお気に入りです。ちょっとつれない感じでね。

ヒロインがヴァイオリンでどんどん成長していくさまを見て、焦りからかだいぶ落ち込むというのがストーリーの核。この落ち込みが長いせいで私は一週間をだな

響也から見たらヒロインは、ちょっと抜けてて、放っておくのは不安で、自分のほうが少し優位な存在だと思っていたからこそ、ショックは大きかったんだろうなと思います。「がむしゃらに頑張るなんてかっこ悪い」みたいなカッコつけ精神が抜けなくて、素直に他人のアドバイスが聞けずに苦しんでいる響也の姿は「あ~~なんかわかる~~~」と思わず共感してしまうものでした。 そういうお年頃だもんね。それでもちゃんと乗り越えて、頑張れるようになった響也は本当にかっこいい。

2周目で一度攻略失敗して、「響也は私がいなくても大丈夫」ということが証明されてしまったうえ、他のルートを見ていても、響也とヒロインはお互い別の相手を選んでも何の問題もないんだろうなと思いました。そんな「お互いでなくてもいいふたり」が、それでもお互いを選んだとなあ思うとグッとくるものがあります。どちらにせよ響也には幸せになってほしい。

ニアちゃんが「響也は共感覚の持ち主である」という情報をくれるんだけれど、これについて全然触れられなかったのは少し残念。見逃しただけで既出だったら誰か教えてください。実際に共感覚の持ち主に出会ったことがないので、もし響也に音の色が見えるとしたらいろいろ聞いてみたいです。

 アフターストーリーの、律が弟とヒロインのツーショット写真を栞にしてるくだりは非常に可愛かったので、律からも是非話を聞かせてほしい。幼馴染の3人が大好きなので、如月兄弟EDみたいなものも見てみたかった気がします 

☆学校ごと、全体の感想

◯星奏学院

最初こそ「鬼部長のスパルタオーディション」みたいな空気感があったけれど、モブ生徒も含めて和気あいあいと部活に取り組んでいて非常に青春濃度が高かった。

吠えまくる後輩のハルくんや生意気な響也にまったく不愉快感を表さない3年生は人間が非常によくできててすごいな~!と関心してしまうほどでした。響也なんて大地先輩呼び捨てだからね。他の先輩にはどうしてるんだ君は。

プールに行くといえばみんな集まったり、寮でのごはんに呼ばれれば自宅組もホイホイ出てきたり、音楽以外の青春も積極的に楽しむ人達の集まりでよかったです。音楽科の高校って将来的にどうなるんだろう、とりあえず音大進学が多いのかな。

ゲームシステム的な部分で、もしかしてだけど大地先輩だけ習熟度上がりにくい?終盤楽曲習熟度が足りなくて、もうフラグの立たない大地先輩とよく二人で練習してました。もし気のせいじゃなかったとしたら凝ったつくりのゲームだなあ。

 

至誠館高校

学ランの腕の校章プリント、どう考えてもダサくない?夏だからまだ爽やかに受け入れられましたが、コルダ4の公式サイトで真緑の学ランをきっちり着ている八木沢先輩に一瞬クラッとしました(悪い意味で)。新に至ってはシャツしか制服を身に着けてないし、校内でも「制服ダサい論争」が起きていてもおかしくない。

吹奏楽部ってどうしても女性社会になるところが多い印象なので、男子が集まって和気あいあいとやってるさまは非常にいいな~!と思いました。汗と涙と男気! 

至誠館の攻略キャラたちは全体的に少しルートが薄味な気もしたんですが、きっと彼らはこの夏に横浜で彼女ができなくても濃い青春の思い出を作れてるのでいいんだろうなと思ってます。ところで至誠館が仙台なのって、東北のほうに男女別学が多いこととかも考慮されてるんだろうか(最近は共学化が進んで久しいけれど…)。 

直接的に関係ないんですけど、男子校の吹奏楽といえば「ヒビキノBB」という漫画があるので、未読の方はこの機会にぜひ読んでみてください。漫画から派生して作者自作の乙女ゲームもリリースされてますよ!

男子高校吹奏楽部マンガ「ヒビキノBB」

 

◯天音学園

頼むから誰か一人くらい半袖を着てくれ。夏やぞ。

天音学園は音楽と引き換えに人間としての何かを失っている人の集まりなので、一番学校生活が殺伐としてそうですね。彼らが机に座って国語の授業とか受けてるさまがまるで想像できないけれど。

一見冥加さんの独裁政権のようだけれど、天宮くんは案外冥加を上手く誘導できそうだし(できなくても気にしなさそう)だし、七海くんは二人が持ち合わせていない「選ぶ楽しさ」みたいなものをいっぱい持っているので、なんだかんだと来年も上手くやれるんじゃないかと思います。ただ二人を大事な仲間だと思っているのは七海くんだけだろうけど。がんばれ七海くん!

 

◯神南高校

攻略キャラふたりとも、「ドストライクってほどじゃないけど、終えてみればふたりとも思ったよりは好感触だったな」という仕上がりでした。

個々人の萌えというよりも、この二人の関係性を掘り下げたら足をとられそうな気配を感じました。女は軒並みコンビ萌えに弱いこともあり…。

攻略キャラのふたり以上に芹沢さんが確実に好みのタイプなので、彼が攻略対象になっているFDをプレイしたら一気に神南推しになる可能性すら感じています。しばらく予定はないけれど…。


◯全体を通して

もともとクラシック音楽の弦楽器の音が好きで、部活動でビオラをちょこっとだけ触ってた経験もあったりしたので、非常に肌に馴染むゲームでした。

しかしながらクラシックに造詣が深いわけではないので、「聞いたことあるけど初めて曲名知ったわ」という曲が色々あって面白かったです。全然覚えられてないけど。そろそろチャルダッシュくらいは覚えたい…。

育成パートが結構大変で、後半は課題曲2曲のアンサンブルレッスンに追われたりもしたんだけれど、別に2曲とも新しい曲でなくてもいいことに3周目にしてようやく気付きました。悔しかったので最後まで意地でも新曲揃えましたけど!

 システム面はやや複雑というか、ボタンの割当が多くて覚えるのがちょっとだけ大変でした。攻略ヒントを見たいのに楽曲練習状況を開いちゃったり、アンサンブルの表現付け替えはどこのメニューからだっけ…?と困ったり。覚えてしまえば便利な機能がいっぱいあってよかったんですが。
特にキャラ情報のページ、情報の切り替えとキャラ切り替えはボタンの割当て逆でもよかったんじゃないかな?これだけは最後まで馴染まずに苦労しました。

セーブ数はまあまあ多く、任意でクイックセーブやデータロックを切り替えられるので非常に快適。セーブデータも新しいほうから5つまでマークが付くのがとても親切でした。この機能ほかでも欲しい!

 グラフィックは乙女ゲームに手を出す層であれば人を選ばないテイストだと思います。作画に崩れもなく、表情が豊かとまでは言わないけれどどっかのプリンスさまっよりは用意されている印象。ミニキャラのおじぎの長さが違ったりとか、細かいこだわりが楽しかったです(お昼選択のたびにおじぎするのは若干うっとおしかったけど)。

 キャラクターがたくさんいるのは嬉しいけれど、キャラによってイベント数の差が激しいのはもう少しどうにかしてもいいんじゃないかな~?なんて思いました。

 とはいえ、誰のストーリーでもひっくり返るほどの超展開や破綻はまったく無く、最初から最後まで安心して楽しくプレイできるあたり、さすがの大御所様だなと実感しました。人気作には理由があるものですね。

 

☆おまけ:私 vs M野M守

 天宮くんの感想でも少し触れましたが、声優のM野氏の演技が……苦手なんですよ……。 

声や中の人そのものが苦手というわけではなく、間のとり方やリズム感、セリフの解釈が「自分に合わないな」と思うことが多くて、自分の中で違和感になってしまうといった感じです。

そもそも彼が声をあてるキャラを好きになることが少なかったため、別にそれでも困ってなかったのですが、プリンス・オブ・ストライド(よろしくね!)で初めてM氏が声をあててるキャラを好きになって、「キャラのことは好きなのに、彼がしゃべると妙に居心地が悪くて入り込めない」という苦しみを経験し、すっかり苦手になってしまいました。
そんなこともあり、「もうCVがM氏のキャラには近寄らない」と心に誓ったのですが、乙女ゲームをプレイするにあたって彼を避けるのは不可能に近いのもまた事実であり。このことがちょっとした悩みの種ですらありました。

なので、今回コルダ3のキャラクターを見たときも、「天宮くん絶対好きそうだけど多分駄目だと思う」なんて言いながら、おっかなびっくり近寄って行きました。


最初の 一声で「ぅゎM氏だ…」と身構えたんですが。








思ったよりは辛くなかったです。





終盤の甘いセリフはどうしても身構えちゃって、少々飛ばし気味で進みはしたのですが、そもそも「声を聞いただけで無理」とはならず大体のセリフはすんなり聞けたため、前回のような激しい苦しみはありませんでした。

天宮くんの静かで淡々とした雰囲気だと、私が苦手とする部分は出づらいんだろうなと感じました。本当に安心した…。長セリフに関しては、そもそもせっかちゆえ途中で切り上げて先に進んじゃうので、あまり問題にならなかったです。まあ時々「アッ今のうちにセリフ送っちゃおう…」と思ったこともありましたが。

この先ずっと「声が気になっちゃってキャラを好きになりきれない」という苦しみに遭うんだろうと思いこんでいたので、天宮くんをすんなり好きになれて本当に安心しました。これもひとえに天宮くんの人徳ゆえ、ありがとう天宮くん。M氏のキャラに遭遇したらそっと避ける人生を送るようかと思っていましたが、今後は警戒しつつじりじりと慎重に歩み寄る方向でいこうと思います。

*1:テニプリにはまったく詳しくないのに友人の勧めでプレイし、「このゲームで攻略失敗する人はじめて見た」と言われる。

*2:黒島結菜竹内涼真菊池風磨出演、全5話。アニメ映画とは違った視点で新鮮な気持ちで楽しめる「時かけ」としてアニメ版ファンにもオススメ。主題歌はNEWS。

*3:あれっ、そういうえば君もセイくんって名前なんだね……。 

*4:プリンス・オブ・ストライド(プリスト)は、2015年にKADOKAWAから発売された乙女ゲーム。「ストライド」という架空のスポーツを題材とした、青春部活ストーリー。2017年~2018年に行われた舞台版は大好評を博した。本記事中に繰り返し登場するので名前だけでも覚えて帰ってくださいね!

*5:大体のキャラからはEDで告白される